「3500万円の赤字」
読売新聞 2011年7月15日(金)配信
成績不振に加え震災影響 今季見通し
サッカーJ2、FC岐阜の今西和男社長が14日、岐阜市内で記者会見を開き、
今シーズンのクラブ経営について、「このままいけば、3500万円の赤字になる」
と述べ、厳しい経営見通しを示した。赤字の原因について、今西社長は、現時点
でJ2最下位というチームの成績不振に加え、東日本大震災後の自粛ムードで
観客が減った影響を挙げた。
FC岐阜では、今年の1試合あたりの有料入場者数は平均1971人で、目標と
掲げた4000人の半分に満たない状況が続いている。昨年の入場者数2500人
にも及ばず、観客数は伸び悩んでいる。
今西社長は赤字を埋める方策として、小口のスポンサーを募るほか、経費の削減
を掲げ、昨年に続く黒字を目指す方針を明らかにした。
一方、低迷するチームについて、今西社長は「リーダーとしてチームを引っ張って
いく選手がいない。チーム内の競争を活性化する必要性を感じる」と語った。
ただ、選手の大規模補強は、厳しい財務状況から見送らざるを得ないという。
今西社長は「来年のJ1昇格へのチャレンジに向け、今年は2年連続の黒字と
債務超過を減らすことに重点を置きたい」と述べた。
▽読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20110715-OYT8T00104.htm