【書評】「幻の名作」神話的SF長編の翻訳なる サミュエル・R・ディレイニー著/大久保譲訳『ダールグレン』
『ダールグレンI・II』サミュエル・R・ディレイニー著、大久保譲訳
神話的SF長編の翻訳なる
海外SFには「幻の名作」として翻訳もされぬまま神話的に語り継がれている作品がいくつかあります。
その中でも一番の“大物”が『ダールグレン』でした。
1975年刊行当時、800ページを超えるSF長編は稀(まれ)で、日本では誰も読み通したことがない大作、
難解で翻訳不可能な作品と言われ、今まで未訳のままだったのです。
20代の頃からアメリカン・ニューウエーブSFの旗手として活躍してきたディレイニーが執筆に4年を費やした本作は、
今までの彼の華麗なスペースオペラSF的要素は皆無の、黒人でありゲイである自身の半自伝的物語と、
SF的思索・言語実験が駆使された超大作でファンを驚かせました。
さらに、異性愛・同性愛・乱交が入り乱れるハードな性描写も話題となり、
刊行後、SFとしては異例の70万部を超えるベストセラーになったのです。
邦訳もその100分の1でもいいから売れてくれればうれしいのですが。
リアルなディザスター都市小説として、9・11中枢同時テロ後の世界を予見したとも評されたことがある本作ですが、
いま新たな厄災の直後に刊行されるのは、偶然ながら、作品の持つ不思議な強度とマジックを感じずにはいられません。
真っ黒で題名も著者名も光に当てないと読めない異様な装丁も、ぜひ店頭で確かめてください。
なお、このデザインの意味は本を読み進めば分かる仕掛けとなっております。(国書刊行会・I=3360円、II=3570円)
国書刊行会編集部 樽本周馬
■ソース:MSN産経ニュース 2011.7.9 07:57
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110709/bks11070907590006-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/images/news/110709/bks11070907590006-p1.jpg
重力の虹よりは読みやすい?
値段、高杉開発。
新刊なのに古典という変な小説。おおむねSFの古典というのは99%がクズ
5 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/09(土) 10:40:02.93 ID:HUMnhzrO0
バベル-17とか昔読んだ気がするが、全く覚えていない。
フィリップ・ホセ・ファーマーとかの方が好きだな。
いま上巻を読んでる最中なり。
SFにあまり詳しくないせいか
人に薦められて読んだ古典SFの8割くらいは面白いと感じた
9 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/09(土) 12:55:50.54 ID:CZosSnn/0
>>8 SFの8割ぐらいは古典的段階で基本が出尽くしてるからな
スレタイを見て読もうと思ったけど、同性愛とか乱交とか気持ち悪すぎる
>>4 そりゃそうだ
あらゆるもののうち99%がクズだからな
SF映画スレは伸びるのにSF小説スレは伸びないね
まさかダールグレンスレが立ってるとはw
意外と普通に読めちゃったな
全体が円環になっている以外は
普通のディテールに凝っただけの遍歴談だから
読みにくくはないね
ていうかこれ、SFなのか?
架空の都市って以外にSF要素薄くないか?
15 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/11(月) 19:30:38.38 ID:e2cTIC0pO
まさか本当に今年中にでると思わなかった
16 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/11(月) 19:39:10.45 ID:b73ls0Cf0
17 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/11(月) 19:42:54.03 ID:hWG/dWQDO
難解で翻訳不可能って、例えばフィネガンズウェイク的な意味での難解さなのか?
18 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/11(月) 19:47:36.16 ID:jq9zymZSO
難解って事は一回読んでもわかんないって事だよね
何回も読んじゃうから
19 :
◆GacHaPR1Us :2011/07/11(月) 22:11:03.58 ID:GdnfxHw90
いきなり、主人公がホモのおっさんにハメられてるわけだが
20 :
名無しさん@恐縮です:2011/07/11(月) 23:02:13.62 ID:t+mZrwCd0
サミュエル・L・ジャクソンのマザーファッカーに見えた
国書は商売としてなりたってるのかが心配になるもん出すよな。
おもしろいという評がついてないということは、
駄作じゃないけど、おもしろいというほどでもない、ということか?
いくら人間には発音できない音を無理やり文字に起こしたって設定でも
ク・リトル・リトルはないだろの国書刊行会か
それは荒俣の仕業