不況の煽りか、怪我の功名か。一般企業への就職を選択し各クラブに断りを入れた大学生選手が、
第一志望の会社から内定もらえずプロ入りを決意した。
プロ入りを決意したいのは明大のDF丸山祐市選手。同選手は大学卒業後、一般企業への就職の道を選択し、
世代別の代表招集やプロからの誘いを断っていたが、第一志望の会社から内定もらえなかったため、
プロ入りを決意したという。
丸山は身長183センチでポジションはセンターバック。現在は複数のJクラブが獲得に動いているようだ。
同選手は就職活動中、プロではなく就職を選んだ理由についてこのようにコメントしている。
「僕は今、結果的に明治大のレギュラーとしてプレーできていますけど、1、2年のときはほとんど試合に出ていなかった。
3年になってようやく試合に出られるようになって、たまたま関塚さんや(ユニバ代表の)中野(雄二監督)さんの目に止まっただけ。
正直、最初からプロとか、あまり頭に思い描いてなかった。だから、こんなふうに(ニュースに)取り上げられるとかも、
考えたこともなくて……」
もともと彼は以前から評価の高かった選手ではなく、高校、大学と不完全燃焼で終わらせたくない
という思いからプレーを続けてきた結果、プロからも注目される選手に成長したようだ。
「第一志望の会社に落ちた時に、『このまま、他の企業に行って満足できるのか。
サッカーを辞めたことで後悔するんじゃないのか』という思いが巡って。
自己中かもしれないですが、サッカーでもう1回どこまでできるのか、
改めてチャレンジしたいと思いました。『落ちたからプロに行こうとしている』
と思われるのはわかっているので、それを跳ね返すくらい、『会社務めをしなくてよかったね』
と言われるくらいプロで通用するように頑張っていきたいです」
来季には、就職活動経験のある大卒Jリーガーが誕生しそうだ。
http://supportista.jp/2011/06/news22120427.html