【サッカー】奈良クラブ、本気でJリーグ入りをめざす

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 あおによし、奈良の都にJへの芽−。奈良から初のJリーグ入りを目指す関西社会人リーグ1部の奈良クラブ
が、関西のサッカー界に新風を吹き込んでいる。チーム創設20周年の今季、J1横浜Mでコーチを歴任した吉
田悟(40)を初の監督として迎えるなど、Jリーグ入りへと本格的に始動。古都の特色を生かしたアピールで
奮闘している。

 ユニホームは日本古来のつたかずら紋様をあしらい、胸のエンブレムにはシカ。地元の伝統工芸品を扱う企業
と連携し、新体制発表会見は東大寺の門前で行った。ピッチ内外で中心となるのは、1997年からJ1名古屋
で3年半プレーし、現在は選手兼コーチ兼チーム理事として地元クラブに心血を注ぐ矢部次郎(32)だ。

 本気でJリーグ入りをめざす改革には、痛みも伴った。練習の質を上げるため、吉田新監督は練習時間を夜間
からプロと同じ午前に切り替えた。すると奈良出身の選手ばかりが「仕事を続けられない」とチームを去った。
矢部は話す。「安定を望んで挑戦しないのは県民性なのかな。奈良でできるはずがないってみんな思っている。
サッカーでもアイデンティティーのなさを感じる。でも奈良は良いところ。意思をもってやれば必ずできる」

 地域密着型クラブを掲げ、育成、普及にも手を抜かない。豊かな土壌と信じて種をまきつつ、まずは4月に始
まる関西リーグの優勝と、その先のJFL昇格を見据える。 (宮崎厚志)


:http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2011030402000185.html
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