【野球】今年もいつ球団身売り話が再燃するか分からないプロ野球界、そんな深刻な危機感が漂うオールスターの試合数増とスローガン

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1メイド・イン・ヘブンφ ★
 1日のプロ野球実行委員会でようやく今年のオールスター3試合が正式に決定した。
興味深いのは、従来の2試合から1試合増の理由が、見事に変わっていたことだ。

 ナゴヤドームとQVCマリンフィールドの2試合で決まっていた今年のオールスターに1試合加え、
東京ドームで開催する。その理由は、社団法人日本野球機構の財政難だったはずだ。

 従来の球宴2試合制度に関しても「多すぎる。大リーグのように1試合が理想」とする
労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)が反対しなかったのは、
解散する選手年金の支払いにも当てられる予定だからだ。が、今回3試合の正式決定を発表した理由は、全く違っていた。

 「本年2011年、財団法人日本体育協会と財団法人日本オリンピック委員会が創立100周年を迎え、
各種の記念事業をおこなうことを受け、日本野球機構でも、この日本近代スポーツの100周年という記念すべき年に、
野球を通じて日本スポーツ界がさらなる発展を遂げることを願って決定したものです。
 今後、オールスターゲームの中で、日本体育協会・日本オリンピック委員会創立100周年記念事業への協力や、
野球のオリンピック競技種目復活をアピールするための企画などを検討すべく両団体と調整を図っています」

 創立100周年を迎える日本体育協会と日本オリンピック委員会の事業協力などのために3試合にしたと説明している。
試合増は日本野球機構が財政難だからとそのものズバリ言うわけにもいかず、知恵を絞ったのだろう。
が、このオールスター試合増だけでなく、2011年の日本野球機構のスローガンを見ても、危機感があふれている。

 「覚悟〜なぜ、あなたはここにいるのか〜」というのが今年のスローガンだ。
野球のために何をすべきか考え抜き、野球界の発展のために必要な「覚悟」を監督、選手らが自ら宣言するというのだ。

 昨年、横浜球団の住生活グループへの身売りがあと一歩までいった経緯がある日本プロ野球界。
今年もいつ球団身売り話が再燃するかわからない。そんな深刻な危機感が漂うオールスター試合増であり、スローガンだ。
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20110302/bbl1103021546005-n1.htm