【サッカー/エール】スターシステムを嫌うオランダメディアが宮市亮にゾッコンだ!

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1真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★
【オランダ】スターシステムを嫌うメディアが宮市亮にゾッコンだ
中田 徹●文

 デビュー戦のフィテッセ戦では、ゴールに直結するプレイこそなかったものの、60メートルものロングドリブルで
左サイドをぶち抜き続け、ファンを魅了した。ホーム初お披露目となった翌週のヘラクレス戦は、チケットの売り上げ
を急激に伸ばし、4万7000人ものファンを集めた(今季の平均は約4万1000人)。そしてこの試合で鮮やかな
左足シュートを決め、マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、『リオジーニョ』なるニックネームは、あっという間に全国区
となった。

 宮市亮は今、オランダでセンセーションを起こし続けている。

 オランダのメディアは完全に、宮市に魅了された。全国紙『アルヘメーン・ダッハブラット』紙は、ヘラクレス戦後の
1週間で3回も宮市を大きく扱った。若手をすぐに持ち上げる“スターシステム”に慎重なオランダメディアにしては、
珍しい突っ走りっぷりだ。

 宮市の物語も、フェイエノールト・ファン好みだ。中学時代、当時所属していたクラブのメンバーとして、フェイエノールト
での合宿に参加。それが今、そのフェイエノールトの一員となった。昨年夏にはアーセナルとアヤックスのテストを受け、
結局アーセナルと契約した。ライバルクラブ、アヤックスに行かなかったこと。これがフェイエノールトファンにとっては
痛快で、アヤックスファンにとっては、とても悔しい。

 アーセナルとの縁も、かつてフェイエノールトのユースから育ったファン・ペルシを彷彿(ほうふつ)させる。悪童ファン・ペルシは、
当時のファン・マルワイク監督との折り合いが悪く、出場機会が少ない中、アーセナルのベンゲル監督に素質を認められ、
「あいつがアーセナルで通用するのかよ!?」というフェイエノールトサポーターの疑いの目を受けながら移籍していった。
しかし今や、ファン・ペルシは世界的なスター選手だ。ファン・ペルシと違って優等生タイプの宮市だが、「リオ(宮市)もやがて、
ファン・ペルシとともにアーセナルで……」と、ファンのロマンは広がる。

http://blog.shueisha.net/sportiva/wfootball/index.php?ID=211
2真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2011/02/21(月) 20:03:03.96 ID:???0
>>1の続き

 辛口で知られるサッカー評論家のヤン・エーフェルス氏も、「リオがボールを持つとスタジアムが総立ちになる。リオは低迷
しているフェイエノールトをポジティブな雰囲気にできる存在」とほめる。

 エーフェルス氏が宮市をほめるポイントは、3つ。

(1)目が前を向いている

 俊足で鳴らす選手は、得てして下を向いてプレイするもの。しかし、リオは目を地面に落とさずプレイするので、持ち前の
テクニックを発揮できる。スルーパスなどの判断のよさも、そこから生まれる。

(2)完全な両利きであること

 ヘラクレス戦のゴールは左足で決めた。その直後、左サイドからカットインして放ったシュートは惜しくもキーパーのファイン
セーブにあったが、これは右足から生まれたものだった。

(3)アンティシペーション(予知能力)が高い

 試合の流れ、プレイの状況を読みながら、次のプレイを予測している。相手センターバック同士の間が空いていれば、その
スペースをすかさず察知して走りこむ動きなども盛んにしている。

「さすがに彼はほめるしかない」。エーフェルス氏は言う。「アヤックスのスアレス(現リバプール)がボールを持つと何かが
起きたように、リオも同じ役割を果たすことができるだろう」

 そしてデビュー3戦目となったアウェーでのADOデンハーグ戦。ウォーミングアップで宮市がピッチに飛び出すと、アウェー
応援席から、「リーオ! リーオ! リーオ!」という野太い声援を真っ先に受けた。試合では慣れないコーナーキックを任され、
最初の2本は失敗するものの、4本目はファーサイドのフラールに合わせてカスタイニョスのゴールを演出するなど、数を蹴る
うちに段々と味方にマッチするようになっていった。そんな成長を見守るのも、ファンとしてはたまらない。
3真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2011/02/21(月) 20:03:17.57 ID:???0
>>2の続き

 プレイはまだ荒削りだ。ADOデンハーグ戦でも自陣から再三60〜80メートルの距離をドリブルで突破した反面、中盤での
パスミスと自陣でのボールロストから2失点に絡んでしまった。それでも試合後は、「やっぱり今日も楽しいプレイだった(笑)」と、
現地記者からポジティブな評価を受けていた。オランダは若いサッカー選手のタレントを見抜く目利きの国だけに、彼らの見る目
はたしかだ。

「今は毎日が楽しすぎます。楽しいことばかりで、もう怖いです」と、フェイエノールトでの充実した日々を語る宮市。すでにフェイエ
ノールトは、もう1年、宮市を貸してもらえるようアーセナルと話し合うことを決めている。宮市がいつまでフェイエノールトにいるのか、
その話題も当分、オランダメディアを騒がせそうだ。

(以上です)