2011年2月3日(木) 16時1分 ISM
アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲル監督は現地時間2日、
チェルシー(以上イングランド)が1月の移籍市場で大金を投じ、
ビッグネームを獲得したことは「非論理的」だと語った。
同監督は、チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏が、
再び投資に力を注ぐようになったと見ている。ロイター通信が報じた。
収入以上の支出を禁じるUEFA(欧州サッカー連盟)の「ファイナンシャル・フェアプレー」施行が迫るなか、
昨年度の決算で7000万ポンド(約92億5000万円)の赤字が計上されたと発表したチェルシー。
だがその発表当日、チェルシーは7100万ポンド(約93億8000万円)を投じて
リヴァプール(イングランド)からスペイン代表FWフェルナンド・トーレス、
ベンフィカ(ポルトガル)からブラジル代表DFダヴィド・ルイスを獲得している。
ヴェンゲル監督は英国紙の中で、「チェルシーはファイナンシャル・フェアプレーを支持したが、
朝に7000万ポンドの赤字を発表し、その日の午後に7100万ポンドで選手たちを獲得している。
それのどこに論理があるんだ?」とコメント。
「アブラモヴィッチ氏が(チェルシーのチーム状態を)心配しているかは知らない。
だが、問題は外部がどう見るかだよ。しばらく投資を控えていれば、
(ファイナンシャル・フェアプレーに)抵触していないように見られる。
だが、7100万ポンドというのは、(赤字が)さらに増えることを意味しているよ」と、
チェルシーの補強戦略を批判した。
また、ヴェンゲル監督は「アブラモヴィッチ氏がまだ投資を望んでいるかどうか、
誰も分からないような状態だった」とコメント。
「だが、確実に変わったね。彼は再び大金を投じることを決めたんだよ。
これは、夏になればさらにまた(投資が)あるということさ」と、
アブラモヴィッチ氏による大型投資が今後も続くとの見解を示している。
http://soccer.yahoo.co.jp/world/news/show/20110203-00000022-ism-socc