http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20110105103.html 【全国高校サッカー 流通経大柏2−1山梨学院大付】
互いに激しくつぶし合う肉弾戦。前回王者との力比べを制したのは流通経大柏だった。
後半33分。左からのクロスを、遠いサイドで増田が頭一つ抜け出して折り返す。
正面で待っていた田宮が、取り囲むDFを振り切って決勝点をもぎ取った。
前半27分に先制を許したが「まだ余裕はあった」(増田)。
直後に相手のクリアが宮本の顔面を直撃し、ゴールに吸い込まれる幸運で追いついた。
後半は持ち味のパワーと運動量でねじ伏せた。
本田監督は「技術は相手が上だが、体力と精神面はうちが上だから勝てると話していた通りになった」とうなずいた。
終盤まで落ちない体力に加え、精神面の強さも武器。自由な雰囲気を掲げるチームも増える中、
新入生は練習場を囲む電柱に一本一本あいさつをさせられるなど、ひと昔前の部活動を思わせる指導で心も鍛えられた。
増田は「理不尽なこともたくさん言われるけど、どんなことでも耐えられるようになった」と苦笑いした。
「最後は気持ちで勝ちました」。心身ともにたくましさに満ちて、国立への切符を手にした。