ソースは
http://www.asahi.com/sports/bb/TKY201012290144.html http://www.asahi.com/sports/bb/TKY201012290144_01.html [1/3]
何のために野球を続けるのか――。
プロ29年目の今季、16年ぶりに戻った西武から1年で戦力外通告を受けた工藤公康投手(47)。
通算224勝を挙げた左腕は、今なお現役続行への意欲を持ち続ける。その胸中を聞いた。
■現役に意欲、海外も
戦力外通告から3カ月余り。
日本球界からオファーはなく、年明けには米国、台湾など海外を含め、移籍先を探し始める。
「焦りはないと言えばうそになるけど、焦ってもうまくいくわけではない。今、できることをやっている」
自宅のある横浜市内で体を動かす毎日だ。今季は左ひじの痛みに悩んだ。
登板は10試合で0勝2敗、防御率10・50。来年5月、48歳になる。現役にこだわる理由は何か。
「まだやれる、と思っているのが一番。ひじさえ良くなればいける感覚もある。人間って、どこまで
できるのかな、と。やれるだけのことをやってダメなら納得できる。やりもしないで『辞めます』というのは
もったいない」
40歳を過ぎた頃から、野球が楽しくなってきたという。
「40歳くらいになると筋力はどんどん落ちていく。それにあらがって成績を残すところに楽しみがある。
若いヤツと力比べをしても勝てないし、走ったらついていけないかもしれない。でも、その選手は
ストライクが入らないかもしれない。おれはストライクからボールにしたり、ボールからストライクに
したりできる。技術、精神力、情報分析能力で、野球なら勝ちます、と。だいご味だよね」
-続きます-