【野球】野球部員の保護者、校庭の芝生を勝手に剥がす 「練習に支障」と重機を持ち込む 修復費3000万円以上

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大阪府岸和田市立春木中学校(高間裕博校長)で、同校野球部員の保護者らが、
「練習に差し障りがある」として、グラウンドの芝生約3000平方メートルを無断で剥がしていたことがわかった。

同校によると、同校は昨年度、府の補助金300万円と地域住民らの寄付金など計約800万円で、グラウンドの芝生化を実施。
苗の育成や芝生の植え付けなどは全校生徒や地域住民がボランティアで行った。
今年11月になって、野球部やソフトボール部の保護者らから「グラウンドが平らでなく、
練習しにくいので芝生を剥がしてほしい」と要望があり、同校は同12日、保護者側と協議。芝生は剥がさないことを前提に、
▽でこぼこした部分に土砂を入れて平らに整地する▽不十分な場合は、保護者が整地できる――との内容で合意した。

同校は同27日、業者に依頼して土砂約16トンを搬入して整地し、その後も保護者の要求で土砂を追加。
ところが、保護者ら数十人が12月4日、突然、重機をグラウンドに持ち込み、
野球、ソフトボール両部の練習場所に植えられた芝生を剥ぎ取った上、追加された土砂を使って整地したという。

高間校長は今月5日、保護者らの行為を目撃した野球部顧問の教諭から連絡を受けて芝生が剥がされたことを知ったという。
高間校長は「公共施設を許可なく、壊すことは決して許されない行為」と強調するが、刑事告訴はしない方針で、原状回復を求めるという。
ただ、業者に修復を依頼した場合、3000万円以上かかるとみられ、保護者側と対応を協議していく。

同校と協力して芝生化に取り組んだ女性の一人は「校庭を緑にしたいという生徒や住民の思いを踏みにじった行為で、残念でならない」と憤っていた。
府みどり推進課は「修復されなければ、補助金の返還を求めざるを得ない。両者が話し合い、元通りにしてほしい」としている。
保護者代表として学校側と交渉した同市内の男性は、読売新聞の取材に対し、
「学校側と解決に向けて協議中で、取材には応じられない」と話している。

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