http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010111100617 中国の警察当局は12日から広東省の省都・広州市で開催されるアジア競技大会の安全確保のため、
特別態勢で警戒に当たる。他市の協力も得て、計15万人が省内の関係各所を厳重に警備する。
広州アジア大会は北京五輪(昨年8月)、上海万博(今年5〜10月)に続く重要な国際行事で、
テロや騒乱の防止が最重要課題。
このため、省公安庁(県警本部に相当)ではなく、公安省(警察庁に相当)の高官が警備の指揮を執り、
広州以外の省内各市からも大量の警官を動員した。
香港からの直通列車が到着する広州東駅の出入境管理施設内には、ショットガンを持つ警官を配置。
市中心部のスポーツ施設は一般の警察だけでなく、治安担当の軍隊である人民武装警察部隊の兵士も出動して警戒に当たっている。
広州市内は事実上数カ月前から警備が強化されており、尖閣諸島問題をめぐり9月から10月にかけて全国各地で
反日デモが起きた時期にもデモを完全に禁止。
今月8日のサッカー日中戦でも、チケットの一般向け販売を制限したり、
日本人の観客を隔離したりする非常手段で反日の動きを徹底的に封じ込めた。
広東省指導部トップの汪洋省共産党委員会書記(党政治局員)は胡錦濤国家主席の直系といわれる実力者。
汪書記は経済発展と同時に「和諧」(調和)を追求する胡錦濤路線の「先兵」を自任しており、
そのメンツにかけてアジア大会での「和諧」維持に全力を挙げるとみられる