大学生投手に逸材がそろったプロ野球のドラフト会議で県出身の伊志嶺翔大外野手(東海大)
と糸満高の宮國椋丞投手が上位指名を受けた
▼2人をはじめ期待の新人選手のプレーが待ち遠しいが、気になることもある。
中日とロッテが日本一を争う今年の日本シリーズは、第1、2戦と地上波での全国中継がなかった
▼出場球団が推薦するテレビ局が全国中継するのが慣例だが、
テレビ局とシリーズ主催者の日本野球機構の交渉がまとまらなかったという。
第5戦もローカル放送やBS、CSでしか中継がない
▼対戦カードを理由に挙げる声もあるが、人気球団対決となったセ・リーグのクライマックスシリーズでも同様な中継だった。
要は試合が行われる夜のドラマやバラエティーよりも視聴率が望めないという判断か。一昔前には考えられなかった
▼世論調査では大相撲やサッカーの人気が1990年代のブーム時から落ち着いたのに対し、
プロ野球人気は相変わらず高い。だが有力選手の相次ぐ大リーグ流出などで魅力は確実に下がっている。
球団売却騒動もあったばかりだ
▼日本経済新聞によると昨年度は12球団中、9球団が実質赤字。
ドラフトの目玉となった投手のスター性に視聴率回復の期待をかける声もあるが、
球界全体を底上げする抜本策がない限り、地上波からシリーズ中継が消えるかもしれない。
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