俳優の渡辺謙がこのほど、米大使館主催による「時代を創る二つの作法」と題したトークショーに出席した。
携帯電話に扮したNTTドコモのCMを演出した中島信也監督との対談形式。
渡辺は、中島監督の軽妙なリードに引っ張られ、
日本とハリウッドの違いなど持ち時間を自ら延長するほどのサービス精神で持論を展開した。
同い年の2人は、ともに阪神ファンだったこともあり、CM収録ですっかり意気投合した様子。
「大俳優に携帯をやらせるなんて、怖いですよ」と恐縮する中島監督に対し、
渡辺は「ここまで特殊なコンセプトは初めてだから、役づくりのしようがない。
現場で感じることが圧倒的で、つくるというよりは卵がポンと生まれる感じだったね」と余裕の受け答えだ。
中島監督が、現在の日本映画、映像界について、
「1監督、1プロデューサーの権限が小さくなっている」と指摘すると、渡辺も同意。
デビュー当事を振り返り、「デビューのころから目をつけてくれていたNHKのプロデューサーがいて、
朝ドラ(1986年「はね駒」)に抜てきしてくれた。けっこう地道に作り上げてもらい、
その人がドラマ部長だったときが大河(87年「独眼竜政宗」)。当時は、俳優を育てようとするゆとりがあった。
今の向井理くん(「ゲゲゲの女房」→「江〜姫たちの戦国」)の走りですよ」と冗談交じりに語った。(続きます)
ソース:eiga.com
http://eiga.com/news/20101102/9/ 画像:トークで笑顔を見せる渡辺謙
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