【プロ野球】巨人の沢村“一本釣り”で問われるドラフトの意義 「出来レース」「制度の形骸化」批判も

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【プロ野球】巨人の沢村“一本釣り”で問われるドラフトの意義 「出来レース」「制度の形骸化」批判も

 28日に行われたプロ野球のドラフト会議で、巨人は中大・沢村拓一投手(22)の
単独指名に成功した。空前の「豊作ドラフト」と言われ、中でも早大・斎藤、大石と
ともに沢村は「ビッグ3」として競合は必至とみられていた。それが、ふたを開けて
みれば、沢村を指名したのは巨人だけ。情報戦の勝利ともいえるが、他球団関係者
からは「ドラフト制度を形骸化させる」と懸念の声も上がっている。

 本来、日本学生野球協会が定める規定により、沢村自身が希望球団を口にする
ことはできない。だが、今月8日、読売新聞系列のスポーツ報知が「関係者の話を
総合すると」という書き方で「沢村の巨人に対する思いは強く、ドラフト会議で他の
11球団から指名を受けた場合には、メジャー行きや浪人も辞さない決意を示して
いるという」と報道。他球団の指名を牽制するかのような動きに出た。

 それでもまだ、他球団の中には沢村を強行指名する動きはあったのだが、とどめを
刺したのはドラフト直前の26日に出た「米大リーグのヤンキースが沢村の身分照会
を行った」という情報だ。これを報じたのは他のスポーツ紙だったが、巨人と
ヤンキースは業務提携している間柄。これで「巨人でなければメジャーも」という
可能性が一気に高まり、他球団は途端に及び腰になった。

 また、中大の高橋善正監督(66)も「嫌なところに当たって『どうですか?』と聞かれた
とき、答えに困る。『なんで指名したんだよ』と言いたくなる」として、巨人以外からの
指名を受けた際はドラフト当日の会見を拒否する姿勢を打ち出し、周囲を慌てさせた。
この高橋監督も巨人OBで、「行きたいチームがあるのに、そう言えないのはおかしい」
というのが持論だ。

>>2以降に続く
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/101029/bbl1010291330009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/101029/bbl1010291330009-n2.htm