【野球】横浜との交渉打ち切った住生活G 「サッカーの鹿島アントラーズの応援を強めたい」

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1鳥φ ★
住設機器最大手の住生活グループの筒井高志副社長は27日、
TBSホールディングスとのプロ野球横浜ベイスターズの買収交渉が
破談になったことを受け都内で会見した。筒井副社長は破談理由について、
本拠地の場所や買収額など「諸条件が合わなかった」と繰り返したが、
交渉の守秘義務を理由に明言は避けた。

住生活グループは球団買収でグループ共通ブランド「リクシル」の
知名度を高める戦略だったが、破談を受けブランド戦略の
“再構築”を迫られるのは必至だ。

会見に同席した、TBSとの交渉を担当した傘下のトステムの溝口和美副社長は、
横浜ベイスターズ買収に名乗りをあげることが“売名行為”に当たるのではという
記者からの質問に対し「売名行為だったら手を挙げただけで済んだ」と説明。

溝口副社長によれば、10月5日に社内に買収のプロジェクトチームを立ち上げ、
5人の社員が買収に関わるなど「全勢力をつぎ込んだ」とし、“売名”批判を打ち消した。

住設大手のトステムとトイレ大手のINAXを傘下に置く持ち株会社の住生活グループは
、傘下グループの知名度はあるものの、持ち株会社とリクシルブランドの認知度は低い。
住生活グループではリクシルブランドの認知度をトステムやINAXレベルまで高めるには
広告宣伝費で400億〜500億円必要と試算。

プロ野球への参入で500億円分の宣伝効果を1〜2年で回収できるとみて、
9月から買収交渉に入り、TBSグループが保有している球団株69・2%の
大部分を11月をメドに取得する方針だった。ただ、球団の本拠地を横浜の
ままにするか移転するかなど条件面の“溝”を埋められず、破談に至ったと見られている。

住生活グループでは、今回の買収断念を受けて、新たなブランド向上策が求められるが、
球団買収に代わる現時点での代替策として「現在、スポンサーを務める
サッカーの鹿島アントラーズの応援を強めたい」との方向性を示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101027-00000575-san-bus_all