【ボクシング】“遅咲き"の29歳高橋創、目標は全日本Sフライ級新人王

"遅咲き"の高橋さん、目標はスーパーフライ級全日本新人王／福岡
　◇苅田の日産車体九州に単身赴任中
　◇第２関門の西軍代表決定戦ゴング−−２４日、熊本市

　苅田町の日産車体九州に単身赴任中の高橋創（そう）さん（３０）＝小倉南区＝はスーパーフライ級のプロボクサー。
やや遅咲きながら、７月、西部日本新人王となった。目標は全日本の新人王。
不況や夜勤と闘いながら小倉北区のヤナギハラジムで練習を重ね２４日、熊本市で第２関門となる西軍代表決定戦に挑む。

　高橋さんは神奈川県出身。中学時代にボクシングを始めた。パンチを器用に打ち分けるセンスを見せたが、
高校では「遊ぶ方が楽しくて」辞めてしまったという。

　神奈川県平塚市の日産車体で、派遣社員を経て２５歳で正社員となった。
結婚し、マンションも買って安定した生活を築きかけた０７年、会社の苅田町への
生産移管計画が浮上。妻絵里子さん（２９）と長男叶和（とわ）君（５）を残して
単身赴任を決断した。平塚には妻の父母がいたためだ。

　寂しかったが、一人暮らしでできる時間を、不完全燃焼に終わったボクシングへの再挑戦に充てることも決めた。
０９年４月の転居当日、ヤナギハラジムに入門した。当時、リーマン・ショック
（０８年秋）余波で自動車生産台数が少なかったことがボクシングには幸いだった。
職場に夜勤がなく、練習に打ち込め、急成長した。

　０９年７月、２９歳でプロに合格。２戦目に初勝利を挙げた。

　全日本の新人王を目指した第１関門は今年７月、小倉北体育館であった西部新人王戦だった。
２回にカウンターを食ってダウン。しかし、「倒されると、『こんちきしょー』と思って力が出る」
ファイターは４回に逆転ＴＫＯ勝ち。西軍代表戦へ出場を決めた。

　働きながらのプロ生活。日勤時は午後７時までの仕事を終えたらジムに入り、１０時まで練習する。
景気回復で車の生産台数が増え、６月からは夜勤が始まった。
夜勤時は午後５〜７時に練習し、８時から勤務。朝７時まで働き、朝練をこなして寝る過酷な日々だ。
減量もクリアした。

　高橋さんは「単身赴任はつらいが、ボクシングにのめり込めたのはちょっと良かったかも。
後楽園ホール（東京）に勝ち進み、職場の仲間も喜ばせたい。妻と息子にも雄姿を見せないと……」と意気込んでいる。

【降旗英峰】

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　■今日のことば

　◇全日本新人王決定戦
　若手ボクサー（原則４勝以下）の登竜門で、毎年１２月に東京の後楽園ホールで、各階級の東軍（関東以東）
と西軍（東海以西）代表で争う。西軍は中日本（東海など）、西日本（関西など）、
西部（広島県以西）の各ブロック大会を経て代表を決める。

〔北九州版〕

ソース:“遅咲き"の高橋さん、目標はスーパーフライ級全日本新人王／福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20101022ddlk40050316000c.html

放置されすぎ

潮吹きに見えた

遅咲きガール

苅田

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