【芸能】「印税長者」は現代でも成立するのか? 絢香・水嶋ヒロ夫婦の場合は…[10/5]

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1 ◆TvN8RkVODg @ターンオーヴァー▲φ ★
2010年10月05日09時40分 / 提供:YUCASEE MEDIA (ゆかしメディア)

■古賀政男氏の伝説は過去の話なのか?

毎朝、玄関でお金の音がする。

これは、国民栄誉賞も受賞した昭和の名作曲家、故・古賀政男氏の自宅に、
郵便局から毎朝、現金入りの書留が送られてくる、という業界人が作った話が一人歩きして、そう伝えられた。
それもそのはずで、戦後の歌謡界は、藤山一郎さん、美空ひばりさんから作品数は5000曲とも言われ、
印税が湯水のごとく沸いてくることは想像に難くない。
古賀氏のメロディーがありとあらゆる場所で流れている様は、まさに「印税長者」というにふさわしいだろう。

しかし、現代に印税長者はいるのだろうかと思っていると、実際にいた。
タレント高橋ジョージさんだ。バンド「THE 虎舞龍」として1993年に発表した曲「ロード」は、累計で300万枚以上を売ったとされ、
本人は当時、約5億円の印税があり、現在でも年間1200万円は入ってくると明かしていた。
「一発屋」と世間から、ののしられようとも、実は印税長者だったのだ。

そして、もう一組話題となっているのが、楽曲管理会社を設立した歌手の絢香さんと、水嶋ヒロさん夫婦。
絢香さんの印税を含めて今までの稼ぎだけで3億円はある、という報道も出ている。
だが、古賀氏や、高橋さんのように「印税長者」となれるのだろうか。

「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」は今回、現代において、
印税長者という図式が成立するのかどうかを検証していきたいと思う。
http://news.livedoor.com/article/detail/5052675/
>>2以降に続く
2 ◆TvN8RkVODg @ターンオーヴァー▲φ ★:2010/10/06(水) 00:16:39 ID:???0
(つづき)
■アーティストの印税生活は厳しい?

水嶋ヒロさんの突然の芸能界引退宣言だが、これは絢香さんの印税で生活ができることが理由、との報道も出た。

確かに、デビュー曲「I believe」など、CD、DVD、デジタル音源など総セールス枚数では
2250万セールスを突破しているという(オリコン調べ)。

絢香さんのアーティストとしての実績は、高橋さんを上回っている。
真偽のほどはともかく、週刊新潮には、印税と自身の稼ぎを合わせて「10億円」とも報じられ、
絢香さんも病気療養しながら、水嶋さんと2人でゆっくり、NZで過ごすのだろう、とも紹介されている。

ある芸能プロ幹部は「確かに、普通の生活を送るには十分な金額、2、3億円ほどは稼いでいるとは思うが、
病気の治療もあるし、印税だけではしんどいのと違いますか。
今後はいつか、活動を再開するのではないでしょうかね」と疑問視する。

CDなどが売れたり、楽曲が使用された場合は、アーティストには歌唱印税、
さらには、作詞と作曲をしていれば印税は入ってくる。
ただ、それだけでは不十分だというのだ。

それは、音楽の権利関係の概要は次のようになっているからだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/5052675/
>>3以降に続く
3 ◆TvN8RkVODg @ターンオーヴァー▲φ ★:2010/10/06(水) 00:16:46 ID:???0
(つづき)
■絢香さんの権利は実は少ない?

「TVに出なくてもいい」とジョークを飛ばした高橋さんと、絢香さんの違いは、すべてを自分で持っているかどうかという点。
あるレコード会社関係者は「今の時代は、原盤権をアーティストが全部管理しているということは滅多にないですし、
レコード会社やアーティストの所属事務所が持っていることがほとんどでしょう」と話す。

ここで、「原盤権」なる言葉が出てきたが、これは大元の「音源」のことでレコード会社、
アーティストの所属事務所などが所有する場合が多い。

音楽業界の関係者によると、歩合で作詞・作曲の印税は3〜5%、歌唱印税は1%が一般的だという。
これなら、1枚1000円のCDが100万枚売れたとして、10億円を売り上げても、アーティストには1億円は入らない計算になる。
絢香さんの場合は、レコード会社、事務所が原盤権を持っていると言われており、
今後は今までと同じように楽曲が売れることでもない限り、収入は先細りになっていくだろう。

ただ、高橋さんの場合はすべての権利を自分で持っていたために「印税長者」となることができたようだ。
ちなみに、大ヒットやロングセラーになれば契約は、歩合の方が有利になるが、買い取りという方法もある。
例えば「およげたいやきくん」は約500万枚を売ったものの、
歌った子門真人さんの歌唱印税は当時で数万円だったと言われる。
これは、一括で売却していたために大ヒットしても、以降の歌唱印税は入らず、結果的には儲け損なった形だ。

曲が売れただけでは儲かるかどうかは契約条件に大きく左右されることが改めてよくわかる。
http://news.livedoor.com/article/detail/5052675/
>>4以降に続く
4 ◆TvN8RkVODg @ターンオーヴァー▲φ ★:2010/10/06(水) 00:16:49 ID:???0
(つづき)
■一人でヒット曲を生み出すのは無理に近い

高橋さんの場合のように「個人で楽曲を発表しヒットさせるという構図はなかなか成り立たない」(芸能プロ幹部)という。
制作、プロモーション、販売、マネジメントなど、すべてを自分一人で行ってヒットさせるのは至難の業だ。
しかも、ミリオンヒットが出ないこのご時世だけに、余計に難しいと言わざるを得ない。

権利関係の構図としては、レコード会社と、事務所が多くを握っているかのように見えるのだが、
資本のほとんどを出しているために、リターンも大きい。

「メーカーと事務所のリスクは大きいですよ。
大手の某社は昔、プロモーションだけで何億円も掛けたりすることもありました。
しかも新人ともなれば、よほど長い時間を掛けないといけません。
100人デビューさせて、1人か2人ヒットすれば、まだいい方ではないでしょうか」と関係者はいう。

レコード会社と事務所はこうしたリスクの高さからも、リターンは最大限にもらわないとやっていけないのが実情だ。
一般論で、アーティストの取り分の少なさを見るかぎり、絢香さんは療養して病気の具合を見ながら、
いつか活動を再開すると見られている。

では、作家活動を宣言した水嶋ヒロさんだが、こちらも厳しいと言わざるを得ない。
著書「ホームレス中学生」が約200万部の大ヒットとなった、漫才コンビ「麒麟」の田村裕さんも、
印税、版権などで約2億円になったというが、最終的に田村さんの手元に入ったのは約8000万円だという。

第一「水嶋(さん)に、そんな才能があるなんて聞いたことがない」(芸能プロ幹部)とも言われ、
仮にヒットを飛ばしても「印税長者」の道は険しい。
音楽でも出版でも、印税は副収入くらいに考えておくのが良いということか?
http://news.livedoor.com/article/detail/5052675/
(おわり)