【文芸】「家もなく、職業もなく、金もなく、一体どうすればよいのか」…若き文学者の苦闘をつづった福永武彦の日記公開

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1 ◆GinGaOoo.. @銀河φ ★
作家、福永武彦氏の日記発見 「才能疑う…」芽が出ぬ焦りと不安率直に

 「忘却の河」などの小説で知られる作家、福永武彦(1918〜1979年)が
終戦後の昭和20年から28年にかけてつづった日記が、東京・神田神保町の古書店などで大量に見つかった。
福永の長男で作家の池澤夏樹さんが6日、都内で公表した。7日発売の文芸誌「新潮」10月号に一部が掲載される。
「才能あるや否やを疑ふ」など専業作家を目指す苦悩や生活への不安を書いた貴重な資料だ。

 福永が長編「草の花」で小説家としての地位を確立するのは29年。文学で身を立てるために、
疎開先の北海道・帯広に当時の妻と誕生間もない池澤さんを残して上京した後の20年9月19日分では、
「失業者千三百万(現在で八百万)とか。その一人になりさうだ。
家もなく、職業もなく、金もなく、旅の途上で一体どうすればよいのか」と不安を吐露。
22年6月23日分には「小説は徒らに計画のみ。(略)しかも文学以外に何等生活の手段なきに」と絶望感すらにじませている。

 池澤さんは「若き文学者の苦悩の日々に、共感と同情を持って読んだ。
当時の社会の雰囲気も写し取られており、日記文学としても価値があるのでは」と話している。

▼画像
A5判のノートなどに万年筆でびっしり書き込まれた作家、福永武彦の日記
http://sankei.jp.msn.com/photos/culture/academic/100906/acd1009061828003-p1.jpg
http://sankei.jp.msn.com/photos/culture/academic/100906/acd1009061828003-p2.jpg

■ソース:MSN産経ニュース 2010.9.6 18:23
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100906/acd1009061828003-n1.htm
2 ◆GinGaOoo.. @銀河φ ★:2010/09/06(月) 21:04:46 ID:???0
福永武彦:終戦直後の日記を公開…若き文学者の苦闘つづる

 作家の福永武彦(1918〜79)が戦後の45〜47年に記した3冊の日記が、50年以上たって公開された。
文学活動への意欲や結核の苦しみなどを率直につづっている。
福永の長男で作家の池澤夏樹さん(65)は6日、福永文学の研究者らと東京都内で記者会見し
「親というより、若き文学者が苦闘していることへの同情と共感を感じる」と語った。

 福永は福岡県出身。苦悩する人間の魂を丹念に描き出す作風で知られ、小説に「草の花」「死の島」などがある。

 日記が書かれたのは福永が本格的に文壇デビューする前、北海道・帯広や東京で暮らしていた時期。
帯広に残した妻の澄子さん(歌人の原條あき子、後に離婚)と生後間もない夏樹さんへの愛情、
作家の加藤周一らとの新しい雑誌創刊への意欲、戦後の混乱、結核が再発して入院したサナトリウムでの絶望、
これに伴う夫婦の不仲などを記している。

 <生れてもう五十日になる夏樹がその無心の笑で僕を引止める>
 <病状に対する恐怖と澄子に寄する心痛と、過去を思ひ未来を思ふ>

 この日記は、福永の研究者が古書店などから入手。
10年前、池澤さんに「内容を発表したい」との申し出があったという。公開を拒んだ澄子さんは03年に死去。
それから7年たち、池澤さんは「一定の評価を得た作家の記録として意義がある」と公開に踏み切った。

 文芸評論家の菅野昭正さんは「妻子への愛情と結核再発に伴う夫婦の危機は、
福永文学の主題になる『愛』『孤独』『死』についての思考を深めさせたのであろう。貴重な資料だ」と話している。

 日記の一部は7日発売の文芸誌「新潮」10月号に掲載される。【棚部秀行】

▼画像
作家の福永武彦氏の戦後日記が発見され、公表を前に会見する作家の池澤夏樹氏(右)
=東京都新宿区で2010年9月6日午後2時25分、内藤絵美撮影
http://mainichi.jp/enta/art/news/images/20100907k0000m040017000p_size5.jpg

■ソース:毎日jp 毎日新聞 2010年9月6日 20時15分(最終更新 9月6日 20時32分)
http://mainichi.jp/enta/art/news/20100907k0000m040070000c.html
3名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:05:41 ID:bQulZGUc0
家でゴロゴロしてるだけの簡単な仕事です。
4名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:05:46 ID:X7wswqz8P
これは見たい
5名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:06:07 ID:RUC1yN/J0
池澤春菜の祖父
6名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:09:25 ID:ZxU7hg7LO
騎手みたいな名前だね
7名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:09:31 ID:CWX1Dyec0
ミステリーを1冊よんだことがあるな( ・ω・)y─┛〜〜
8名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:12:05 ID:vcjU8GTX0
元号は年賀状だけにしようぜ
9名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:13:11 ID:o3BQGtoW0
死の島は傑作
10名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:13:42 ID:sFlQj2BK0
雨にも負けず
11名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:14:59 ID:ePU5ZDX70
こんなのが古本屋に眠ってるのか
12名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:15:09 ID:gG8qu57FP
目覚めるポポ……
13名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:16:50 ID:3IWkpBa50
博打のような生活やね。

   怖いわ。
14名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:18:34 ID:dPBfwKAQ0
看病してくれる嫁がいたんだから別によかったんじゃね?いまの若年ワープアはそれすら持ち得ない
んだから。
15名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:21:50 ID:0ckU0hud0
日記の字がいまっぽい
16名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:27:14 ID:r+PEc18r0
>>5

令ちゃんのバカ・・
17名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 21:38:00 ID:l6jm+c8f0
モスラの人である。
18名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:07:06 ID:gQmMmWWU0
「家もなく、職業もなく、金もなく、一体どうすればよいのか」

おまいらのこと?
19名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:10:34 ID:BfbzGcPk0
後にかわいい孫娘も生まれたんだから良かったじゃん
20名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:11:14 ID:bA05j/aG0
福永武彦(作家)

池澤夏樹(作家)

池澤春菜(声優)
21名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:11:23 ID:7I2LM6xA0
そして声優になったんだよな
22名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:28:02 ID:eYqL+OhV0
これはみたいな
全文をネットで公開してほしい
23名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:37:07 ID:5swATLxw0
若い頃、福永武彦に心酔したもんじゃ
「忘却の河」はオレの人生を決めた1冊
24名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:40:36 ID:Eh5YfLon0
藤波辰巳のファンでも有名
25名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:44:46 ID:T69Jzpug0
読んでみるか
26名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 22:51:43 ID:/yfY6MGF0
日本って芸術まで世襲なんだなあ。
27:2010/09/06(月) 22:54:44 ID:iC/qakzc0
福永ごときが作家とか片腹痛いわwww
28名無しさん@恐縮です:2010/09/06(月) 23:27:51 ID:jwFzSFfI0
>>27
  
       あんた誰
29名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 00:06:17 ID:7/DqK5VW0
作家は甘え
30名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 00:30:55 ID:PIDLrafU0
でも福永武彦は糟糠の妻と息子の池澤夏樹を捨て、愛人と元へ走った。
そして息子の池澤夏樹も妻と娘の池澤春菜を捨て、愛人の元へ走ったのは
文壇では割と有名な話。
そして池澤夏樹は離婚して成城の家を妻子に明け渡し、愛人とともに沖縄へ
移住した。
31名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 00:33:20 ID:PR4ROp190
>>1
働け
32名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 01:20:08 ID:1qpcj+gO0
会社の同期の子(女性)が好きな本が福永武彦の
草の花だったんだが、これは801小説の元祖だったと
後に知ることになった
33名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 01:40:17 ID:/dMunncU0
>「家もなく、職業もなく、金もなく、一体どうすればよいのか」


仕事探せばいいんじゃないかな?
34名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 01:48:18 ID:wU9kYC210
家が無いと、自宅警備員にすらなれないからな・・・
親が死んで家屋を失ったニートは、読んだ方が良いかもね。

阿佐田哲也もそうだけど、体力も学歴も何も無い人が
飯代(阿佐田哲也の場合は薬代)を稼ぐ為に、ペンと紙があれば何とかなる作家を選ぶってのは
戦後でも良くある事だから、観察力と文章の構成力磨いて、作家になるのは良いかも。

松本清張だって40代デビューで、家建てたからね。
35名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 01:54:24 ID:eNPdZsWn0
>>26
それを目指すのが許される環境ってのも大きいかと
36名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 01:55:16 ID:0KJstG/20
そ〜んな〜 居酒屋で〜
37名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 02:06:51 ID:wU9kYC210
>26
芸術は自我が固まる前の小さい頃に、どれだけ感性の多様性を持てるか?だしね。

想像力は、色々な物の本質を知った上で、それらを否定する事から始めるので、
否定する材料がないと、想像しようがない。

大体、古今東西の一流のプロの芸術家でさえ、
他者からの影響=モチーフがないと何もできないんだから、
環境は大事なんだよ。

それに欧州だってクラシックの音楽家は世襲(というか一族)が多かったよ。
その環境に居られる人しか作れなかったからね。
38名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 02:57:04 ID:D3sO+U9j0
文学とか芸術とか師ね!
39名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 03:06:39 ID:owLjYQ/S0
>>30
日記公開なんていう羞恥プレイに至ったのは、はパパの愛情が足りなかったからなのか
復讐か
40名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 03:17:58 ID:B6Vixowj0
生活への不安というと詩人・山之口貘を連想しちゃう
41名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 03:50:37 ID:yPc0TaDS0
>>37
>想像力は、色々な物の本質を知った上で、それらを否定する事から始めるので、
>否定する材料がないと、想像しようがない。

これは、想像力のない人の意見だわ
42名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 04:37:25 ID:u4KNIyhK0
才能がないのに業界にしがみついてる二世芸人っているよね
43名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 05:06:26 ID:DoWMM2Vq0
ある意味、自分の才能に絶望するとこからがスタートだし
そうじゃない奴は才能なし
44名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 05:08:44 ID:kXejWqIy0
「文章が書ける人」と「小説家」は違うからな
45名無しさん@恐縮です:2010/09/07(火) 05:31:20 ID:nRlNGAWW0
池澤夏樹って40過ぎて芥川賞受賞してから何かの文学賞選考委員になるまでが
結構早くて「ずいぶんトントン拍子の出世だな」と思った記憶がある。
後に福永武彦の息子で、福永氏死去の際、友人の文壇関係者達が
「息子さんのことは心配するな、私達が面倒見るから」みたいなことを言ったとかで
ああそういうことかと思った。40過ぎるまで「面倒」見てもらったわけではないだろうけど
歳いってからの初受賞だったわりに文壇での地位を築くのがやけに早いなと思ったんだよね。
そういう環境にいたのか、と。
46名無しさん@恐縮です
>>14
ここ読んだか?
>結核が再発して入院したサナトリウムでの絶望、これに伴う夫婦の不仲

都合のいい時だけそばにいてもしもの時に離れていくような嫁の存在なんて
ヨメがいない以上の不幸かと。