県経済同友会の栃木SC研究会(藤井昌一会長)は1日、
J2栃木SCのホームスタジアム整備について考えようと、
財団法人日本経済研究所専務理事兼地域未来研究センター長の
傍士銑太氏(Jリーグ理事)を講師に招き、宇都宮市内のホテルで講演会を開いた。
傍士氏は「スタジアムはまちづくりの核、地域のシンボルと考えるべきだ」として、
多機能・複合型のサッカー専用スタジアムを市街地に整備するよう提言した。
講演会には同友会員のほか、県と宇都宮市の関係職員、
県議、まちづくり関係者ら約100人が出席した。
傍士氏は「欧州の先進国では、スタジアムと言えばサッカー場のこと。
『サッカー専用』という言葉自体が存在しない」とした上で、欧州ではホテルや商業施設、
老人ホームなどを併設した多機能・複合型の「アリーナ」「パーク」と呼ばれる施設が
主流になっていることを紹介した。
国内でも、J1川崎やJ2北九州など多くのクラブの地元でサッカー専用スタジアム整備の
動きが活発化しているとして、「クラブのホームスタジアムであることが前提。
人を集められるのがサッカーであり、その力をまちづくりに使えばいい。
使う力があるかどうかだ」と指摘した。
県議会最大会派の自民党議員会は、収益性の観点などから陸上競技場とサッカー場の
分離整備の検討を県に提言している。講演を聴いた同議員会の螺良昭人事務総長は
「まさに提言の趣旨と一致する話。スタジアム整備の国内外の流れを十分踏まえて
検討するよう、県に求めたい」と語った。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100901/375457 http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100901/375457/image/J201009010315.jpg