http://news.livedoor.com/article/detail/4916862/ 13年ぶりに日本人メジャーリーガーが1人もプレーオフに出場できない危機に直面している。
アメリカン・リーグの西地区で常勝を誇るエンゼルスに入団した松井秀喜は、ワールドシリーズ出場の切り札・赤いゴジラとして期待されたのに、
調子の波が大きく、もう一つ乗り切れない。当然チームも低迷しており、首位のレンジャーズに大差をつけられ、ワイルドカードでのプレーオフ出場さえ厳しくなっている。
大補強をして今季はエンゼルスとの一騎打ちと言われたマリナーズは、最下位に沈んでいる。
松井vsイチローの直接対決も、色褪せたものになっているし、イチロー自身も7月に入り、どん底状態だ。
昨年、ワイルドカードでプレーオフに出場したア・リーグ東地区の強豪レッドソックスだが、こちらも全く予想外の苦戦をしている。
4勝止まりだった昨年の汚名返上を期した松坂大輔は、松井同様に好不調の波の激しさは信じられないほどだ。
ナショナル・リーグ西地区の名門ドジャースまでがおかしい。首位のパドレスを追撃できるかどうか危うい状態だ。
ヤンキース時代の松井の師匠であったトーリ監督から信頼の厚い黒田博樹は、勝ったり負けたりが続いている。
現在、プレーオフ出場圏内にいるのは、ナ・リーグ東地区首位のブレーブスだけだ。川上憲伸、斎藤隆の2人がいるが、どちらもパッとしない。
日本人メジャーリーガーが全員討ち死にで、プレーオフに出られないとなると、13年ぶりの不名誉なことになる。
そうなると、衛星放送でのメジャー中継を売り物にしているNHKとすれば、真っ青の緊急事態だろう。
昨年は、契約が切れるヤンキース・松井がワールドシリーズでMVP獲得というミラクルを演じて、最高に盛り上がったフィナーレだっただけに、天国から地獄へ真っ逆さまだ。
最悪の全滅を免れたとしても、エンゼルス・松井、レッドソックス・松坂、マリナーズ・イチローというビッグ3がプレーオフに出場しなければ、
注目度、視聴率的には期待できないだろう。
(つづく)