【サッカー/JFL】「レンガ3万個で米子市に新スタジアムを!」 ガイナーレ鳥取が「野人続々プロジェクト」を発表

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1アフリカンフラグフィッシュφ ★
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100726-00000018-spnavi-socchttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100726-00000018-spnavi-socc

26日、JFLのガイナーレ鳥取が東京都内で「野人続々プロジェクト」の発表会見を行った。
これは、Jリーグ昇格を目指す同クラブが、鳥取県米子市に「YAJINスタジアム」なる6000人収容の新スタジアムを設立すべく、
広く個人の協賛金を募るというもの。「野人」とはもちろん、昨年8月に鳥取に加入した元日本代表・岡野雅行のニックネームである。

会見には岡野本人と、運営会社SC鳥取の塚野真樹代表が登壇し、その型破りなプロジェクトの概要と幅広い協賛を呼びかけた。
Jリーグ準加盟チームである鳥取は、県東部の鳥取市にある「とりぎんバードスタジアム」をメーン会場としている。
収容人数1万6000のサッカー専用で、十分にJリーグの規定を満たしており、本来であれば新たなスタジアムの必要性はない。

しかしこのクラブは、もともと県西部の米子市を発祥の地としており、「聖地」と呼ばれる「どらドラパーク東山陸上競技場」は、わずか2000人収容の小さなスタジアム。
クラブがJに昇格すると、米子では試合が行われなくなることは必至であった。そこで地元のファンが中心となり、施設改修のための署名2万5000人分を市に提出。
だが、すでに県内にバードスタジアムがある上に市の財政状況も厳しいとあって、実現は困難と思われた。

そこで新たに浮上したのが、米子市安倍のゴルフ場跡地に6000人規模の新スタジアムを建設する案。
砂地をならして芝を植える整備が簡単であることに加え、地面を掘って客席を作る工法であれば「3億円でできる」という試算が出た。

「夢の環境整備がわずか3億円でできる。1人1万円で3万人。夢を訴えれば、何とかなる金額」と塚野代表。
そのアイデアを岡野に話したところ、本人も大いに共鳴してアピールに一肌脱ぐことを即決したため、ここに「野人続々プロジェクト」がスタートした。

(つづく)
2アフリカンフラグフィッシュφ ★:2010/07/26(月) 19:17:17 ID:???0
ここで気になるのが、6000人という収容人員。当然、Jリーグの基準を満たしてない。この点について質問すると、塚野代表はこう答えてくれた。
「まずはプリンスリーグやインターハイなど、育成年代の大会で2500人くらいの集客を目指したい。高校選手権の予選や天皇杯であれば、さらに埋まる可能性がある。

また、メーンをバードスタジアムとしているので、数試合であれば6000人のスタジアムでもJリーグの試合は可能だと思う。
実際、過去の事例を見ると5000人程度の競技施設でも、Jは行われている」

発想の根底にあるのは、大きな箱を作るのではなく「スタンドを埋めること」(塚野代表)。観客が増えれば、将来的にはスタンドを増築することも検討するという。
とはいえ、まずは6000人のスタジアムを完成させること。すでに各種開発設置に関する、

法律や条令をクリアできる見通しはついているので、3億円が集まればすぐにゴーサインは出るという。
ちなみに協賛金は特設ホームページで受け付け、1万円を出資すると「YAJINロード」のレンガに氏名が刻まれる。単純計算で、レンガ3万個でスタジアムが完成することになる。

プロジェクトの顔となった岡野は「これは(鳥取のみならず)日本のためになる」と語る。
鳥取県内だけでなく、広く全国に呼びかけるために東京で会見を開いたのも、決して集金だけを考えてのことではない。

日本で最も人口が少ない県の挑戦を「日本全体に広げていきたい」(塚野代表)という心意気があればこそであろう。
現在、2位に8ポイント差でJFL首位を走る鳥取。J昇格に向けた今後の戦いが激しさを増す中、新たに始まった挑戦の行く末にも注目が集まる。