えっ、ヤンキースがサッカーに進出!?
13日に心臓発作で死去したヤンキースのジョージ・スタインブレナー筆頭オーナー(享年80)の
長男で、共同経営者のハンク氏(53)が、サッカー・イングランド1部トットナムの買収を
検討中だという。18日付英紙デーリー・スターが報じた。
大学時代にサッカー選手だったハンク氏は、1990年初頭にも同クラブの経営に
関心を示したことがある。野球以外のスポーツに手を広げる意思を問われ、
「唯一、欧州の強豪サッカーチームだけだ。できればイングランドがいい。
それなら常に可能性がある」とも語っている。
トットナムは1882年からロンドンに本拠地を置く名門で、昨季はリーグ4位。
2003年には元日本代表MF戸田和幸も所属した。
サッカー不毛の地とされてきた米国のプロスポーツ経営者が、
イングランドのサッカークラブ買収に動くのは、実は決して珍しいことではない。
トットナムのライバル、アーセナルの筆頭株主クロエンケ氏はNBAナゲッツのオーナーだ。
世界屈指の人気クラブ、マンチェスターユナイテッドも、NFLバッカニアーズを所有する
グレーザー家に買収された。
トットナムの買収額は500億円余とされる。ヤンキースは選手の年俸総額が
常に200億円を超える金満球団だけに、ハンク氏にとって決して法外な買い物ではない。
おりしもトットナムは現在、米国を転戦して練習試合を行っており、
今週にはニューヨークも訪れる。
買収が実現した暁には潤沢な資金力でスター選手がかき集められ、
ロンドンに「サッカー版ヤンキース」が誕生するかもしれない。
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20100721/soc1007211141000-n2.htm