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>>1の続き)
オープンの1250にふさわしい名勝負。直線先頭のウォーターオーレに、二枚腰を繰り出して赤岡バンクレイドが
一気に盛り返し、馬場の外からゴールデンペガサス、大外を突いてユーガットテースト。さらにはインを直撃する
アポロコマンダーと手に汗握るデッドヒートだ。白一色に染まったスタンドのボルテージは最高潮に達した。
ゴールまで50b。ウォーターオーレを交わせそうで交わせないバンクレイド。馬場の最内からはアホロ
コマンダーの脚色がひときわ光る。ウォーターオーレ危うし!!それでも黒川知弘は最後の力を振り絞った。
「絶対に負けない!!」と気迫の手綱捌きだ。
ゴール前は中央にウォーターオーレを挟んで外からバンクレイド、そして写真には脚しか写っていないが、
アポロコマンダーの3頭が死闘を演じた。きわどい勝負に持ち込まれたが、ウォーターオーレがスピードと
破壊力でなんとかしのぎ切り、福山5戦目での重賞初勝利だ。「赤岡さんにヤラれたかと思った」と一瞬ヒヤリの
黒川騎手。綱渡り的な勝ち方だったが、それでも負けなかったあたりがさすがのウォーターオーレだ。
現在の時刻、6時45分。私は6時50分までしか仕事をしない主義なのである。あと5分しかない。大粒の汗が
激戦を物語る黒川騎手。「スタートは甘いが、二の脚は速い。苦しんだけど、ファンの期待にこたえられて最高」と
黒川騎手。久しぶりの重賞ゲットおめでどう!!黒川知弘。