【W杯決勝トーナメント1回戦 イングランド1―4ドイツ】数々のクラブを栄光に
導いた名将カペッロ監督の下、大会前は優勝候補に挙げられていたイングランド。
DFテリーの不倫騒動、MFベッカム、DFファーディナンドの離脱と、数々の困難を
乗り越えて16強に進んだチームが、考えられない誤審でW杯から姿を消した。
1―2の前半38分、幻の同点ゴールを放ったMFランパードは「1ヤード(約91
センチ)ほどゴールラインを越えたのがはっきりと見えた」と振り返り、「ゴールを
判定する機械がほしかった」と不満顔。反撃ムードに水を差され、その後に2失点を
喫したGKジェームズも「雰囲気良くハーフタイムを迎えられたはずなのに、まったく
試合が変わってしまった」と落胆した。
しかし、敗退の理由は誤審だけには求められない。W杯予選10試合で欧州最多の
34ゴールを奪った攻撃陣は、本大会では4試合3得点と不発。右足首を痛めていた
エースFWルーニーはノーゴールで大会を去った。ファーディナンドの離脱で、大会
直前に急きょ主将に就任したジェラードは「何が間違いで、なぜ大会を通じて成長
できなかったのかを考える必要がある」と今後を見据えていた。
[ 2010年06月28日 11:58 ]
http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20100628044.html