野球賭博問題で渦中の大関・琴光喜(34)=佐渡ケ嶽=が現役引退する意思を固めたことが26日までに分かった。
複数の部屋関係者によるとすでに佐渡ケ嶽部屋に引退届を提出したが受理されていないという。
部屋としてはあくまでも日本相撲協会が今後の理事会で下すとみられる除名、解雇の厳罰を受けさせる意向とみられる。
「部屋に届け出を出したが、部屋としては受け取っていないと聞いています」と関係者。
現在、警視庁の調べで野球賭博に数千万円もつぎ込んでいたことが判明。
さらに暴力団関係者から恐喝の被害まで受けるなど今回の問題の発端となったのが琴光喜。
引退届を受理し協会に提出すれば、力士養老金などの退職金が支給される可能性もある。
琴光喜の退職金は協会の規定で算定すると約5500万円。
これほどの不祥事を起こしながら自身が大金の確保を狙って引退の意思を伝えた疑惑も浮上する。
それだけに部屋としては届け出を保留にし協会が下す除名、解雇の厳罰で責任を取らせ、
退職金も支給させないことが協会へのけじめと考えているようだ。
25日には特別調査委員会の伊藤滋座長から「調査するまでもない。一番のクビだ」と通告された。
ただ、この日の発表では調査委が事情聴取していたことが判明。
伊藤座長は賭博の関与について「最初の理事会で呼ばれてノーと言ったことは重大」と
虚偽報告も重ねて除名、解雇の重罪を改めて琴光喜に予告。
28日の理事会で琴光喜の運命が決まる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100626-00000292-sph-spo