遅くなってしまい、どうもすみません。
(
>>1からの続きです)
また、視聴率をかせぐ番組はどの局もお弁当がイイのである。
例えば『HEY!HEY!HEY!』(フジテレビ)に初めて出演した芸人の『めおと楽団ジキジキ』が
「弁当の格が違う」と驚きを隠せなかった。その時は4種類のメニューがケータリングで用意され食べ放題だったという。
『笑点』はそれ以上の視聴率をかせぎ、40年を超える長寿番組であるだけに、お弁当はどうなっているのか気になるところだ。
圓楽によると「笑点は弁当は出ないよ」と言うのである。
収録は後楽園ホールで隔週土曜日の昼間に行われ2週分を録り、大体、午前10時に入って午後15時に終わるというのだが、
お弁当どころかお菓子も出ないという。
いつも皆は差し入れのお菓子や圓楽が買ってくるあんぱんやカレーパンを食べたりするようだ。
では、楽屋はどうなのか? 名のある落語家だけに各自お決まりの楽屋がありそうだが、
実は大部屋に全員が入るのである。
御大、桂歌丸から、山田君までみんな一緒に大部屋でくつろぎ、畳を敷いた場所で着替えるという。
また一角にベッドがおいてあり「ここは気分が悪い方、具合の悪い方の為にあけてあります」
「急患の際にはここを使います」と貼紙がしてある。そのベッドに歌丸が座るらしい。
最も驚いたのは座布団の件だった。
なかなか座布団をためるのは難しいのだが、なんとか10枚たまると賞品がもらえるのだ。
この賞品が洒落の効いたものなのだが、もらう本人はあまり嬉しくないのである。
これまでには歌丸が『犬小屋』をもらったが彼は犬は飼っていないのだ。
小遊三が9年前の2001年に10枚ためてもらった賞品は「2001年宇宙の旅」にかけた
「2001円で府中で買った足袋(たび)」だったらしい。(続きます)
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>>146以降からの続きです)
圓楽が「一番腹がたった」という賞品は「林家木久扇さんに落語の稽古をつけて貰える」というもので、
本来はロケでやる予定だったのに「めんどくさいからそこで」といって大部屋で、
「雨が降ってる。や〜ね(屋根)」などと木久扇流の駄洒落を指南されたのだ。
どれもこれも苦労してためた座布団10枚に見合う賞品とは思えないものである。
『笑点』はこのように人気番組にしては出演者の待遇が地味なのである。
しかし、これが同番組が老若男女とも安心して楽しめ、40年以上も飽きられずに支持される秘訣かもしれない。
レギュラーメンバーもその事を感じているからやっていけるのだろう。(了)
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)