ベントナー、日本なんて無視/デンマーク
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/p-sc-tp3-20100623-644668.html 【ナイズナ(南アフリカ)=22日】デンマーク(E組)のエースFWニクラス・ベントナー(22=アーセナル)のビッグマウスが、さく裂した。
練習前のメディア取材で「勝つような気がする。(決勝トーナメントの相手は)イタリアでもパラグアイでもいい」と、日本を無視するかのように発言を繰り広げた。
股(こ)関節の負傷も完全に癒え、カメルーン戦でも同点ゴールを奪うなど絶好調。岡田ジャパンにとって、厄介な男が調子づいてしまった。
怖いもの知らずのベントナーが、よみがえった。日本との決戦を前にした練習にサンダル履きで現れ、そのままミックス取材に応じた。
大勢の報道陣にも臆(おく)することなく雄弁に語った。最初こそ「タフなチャレンジだ。日本代表はいいチームでディフェンスが強く、崩しにくい」などと敬意を示したものの、すぐに「本性」を表した。
ベントナー
日本の活躍には正直、驚いた。でも、日本のことは全然気にしない。自分たちの高さとスピードを生かせば、崩せない相手なんていない。
僕らの強さを信じているから勝つような気がする。負けたら、がっかりだからね。(次は)イタリア、パラグアイ、どちらでもいい。
笑みを交えながら、止めどなく出てくる自信に満ちあふれた言葉の数々。強心臓が売りの男は、うわさ通りだった。大会前には股関節の負傷で離脱し、状態が不安視された。
初戦のオランダ戦は不発に終わったが、カメルーン戦で同点ゴール。沈みかけたチームに活気を取り戻させ、逆転勝利へと導いた。
そして飛び出した「日本無視」の発言。これこそ、ベントナーが絶好調な状態に戻ったことを示すものだった。
194センチの大柄ながら、高さと速さを備えた点取り屋だ。名門アーセナルでもレギュラーとして活躍する。一方でビッグマウスと破天荒な私生活で、タブロイド紙の常連メンバー。
泥酔して警察官に抱えられる姿を撮られ、13歳年上のデンマーク王室のバツイチ女性との交際も取りざたされた。さらに練習に向かう途中で交通事故を起こしたこともあった。ピッチ外でも話題をさらう規格外の男だ。
>>2以降に続く