http://news.livedoor.com/article/detail/4823047/ W杯開幕の第2試合で、フランスとウルグアイが対戦、0―0で引き分けた。
試合は終始フランスが優勢に進めたが、試合後に選手や監督が口々に「フラストレーション」と形容したように、勝てる展開ながら決め手を欠き、不満が残る結果となった。
とくにウルグアイから退場者が出た残り10分に攻めきれなかったのが悔やまれる。
フランスの決定力不足は強化試合のときから指摘され、とくにワントップのアネルカ、右サイドのゴヴとグルキュフが槍玉に挙げられていた。
それでもドメネク監督がここ3試合不動で臨んだメンバーに手を加える可能性は少ないと見られたが、ウルグアイ戦のスタメンでは、マルダを外してディアビを起用するサプライズがあった。
ディアビは強化試合3戦すべて途中出場ながら、好調なところを見せていただけに誰もが納得のいく起用。しかしその代わりに外れたのがマルダとなったのはまったくの予想外だ。
TF1局のコメンテーターを務める元フランス代表のビシェンテ・リザラズ氏は、「マルダの先発落ちはショッキング。チェルシーでの好調なシーズンや、
強化試合でチーム一の活躍を見せたことを考えると、腑に落ちない」と顔をしかめた。
マルダとドメネク監督の間には以前から確執が伝えられてきたが、試合前日になってそれが再燃したとの報道があった。
レキップ紙によると、前日の練習中、ドメネク監督はマルダが“飛ばし過ぎ”なのを主将のエヴラを通じて注意した。しかしその後も指示を守らなかったために、
今度は監督自らかなり強い調子で叱責し、冷静にならなければメンバーから外すことも示唆したという。
TF1の情報では、マルダを守備的なポジションにとどめようとするドメネク監督の指示に、本人が不満を抱き、攻め上がる姿勢を変えようとしなかったために口論に至ったとされる。
これが事実なら、以前の確執とまったく同じ繰り返しということになる。
(つづく)