【サッカー】ドログバ「今回はアフリカ人のためのW杯。アフリカの国がサプライズを起こす事はあっても、アジアの日本なんて有り得ない話」

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1ミットモナイト▲φ ★
[キーマン直撃インタビュー] ディディエ・ドログバ(コートジボワール代表FW)
「今回はオレたちアフリカ人のためのW杯なんだ。日本のサプライズは あり得ない」

 アフリカを代表する大物ストライカー、コートジボワール代表FWのドログバ(チェルシー)が
絶好調だ。イングランド・プレミア(1部)最終戦のウィガン戦でハットトリックの活躍で
クラブを4季ぶり4度目の優勝に導き、自身も29ゴールでリーグ得点王に輝いた。
ドログバにアフリカサッカーについて、日本サッカーについて本音をズバリ聞いた。

――W杯にサプライズは付きもの。今回は日本が旋風を起こすのかな?

「はぁ? 日本? おいおい、W杯はアフリカで開催されるんだぜ。オレたちアフリカ人のための
W杯なんだ。だからオレの国を含めてアフリカのチームがサプライズを起こすことはあっても、
アジアの日本なんてあり得ない話だろうが」

――コートジボワールの強さの秘訣は?

「選手の大半が欧州の強豪クラブでプレーしてるからさ。FWカルーとオレがチェルシーだろ、
DFエブエがアーセナルだろ、DFのK・トゥレがマンチェスター・シティー、弟でMFのY・トゥレが
バルセロナ、そしてMFゾコラはセビリアだ。毎週末、欧州最強リーグでプレーし、合間を縫って
欧州チャンピオンズリーグにも出てる。コートジボワールはドログバ様だけじゃないぜ。
優秀な選手がテンコ盛りだから、どのポジションにも穴がないんだ」

――今大会は地元の利もある。

「いいことを言ってくれるじゃねぇ〜か。気候は問題ないし、ファンの応援もバッチリ。長期の
大会だけどオレたちは退屈なんてしない。リラックスする方法が分かってるんだからな。音楽を
聴いてダンスを踊って気分転換し、あとはパワーと勇気を100%振り絞ってゲームに注ぐだけだ」

――90年代に入ってアフリカが注目されるようになったが、まだ大ブレークとはいかない。
コートジボワールも1月のアフリカ選手権で冴えない結果(8強)だったけど……。

「ちょっと待った。アフリカ選手権とW杯は別モノだろ。オレたちはW杯で違った強さを
見せてやるよ。過去の成績には興味がない。オレたちは前しか見てないからな」

(>>2以降に、ドログバのプロフィール)

2010年5月13日発行の日刊ゲンダイより