英プレミアリーグはプロサッカー界きっての金持ちリーグだ。
しかし、イングランドの最上級リーグに所属する20チーム中、13チームは赤字経営を余儀なくされている。
ウェストハムの共同オーナー、デービッド・ゴールド氏(73)ら投資家たちは、
リーグがチームの支出のコントロールに乗り出すべきだと考えている。
プレミアリーグは昨年、試合の放映権やチケットとグッズの販売で過去最高となる
20億ポンド(約2870億円)強の収入を得た。しかし富のほとんどはチームを素通りし、
選手の懐に直行してしまう。マンチェスター・シティーなどのチームは、
収入の95%をも、そっくり選手に支払っている。各チームの年次報告書によれば、
20チームの債務は総額で20億ポンドを超える。
ゴールド氏はリーグの財務構造についてと言う。
「全くばかげた悪循環で、リーグは忘却のかなたへと向かっている」と指摘した。
子供時代からウェストハムのファンであるというゴールド氏は、
今年1月にデービッド・サリバン氏と共に同チームのオーナーになった。
プレミアリーグの20チームは3年間で約25億ポンドの放映権料を分け合っている。
しかし、8000万ポンドの負債を抱えるポーツマスは先月、プレミアリーグ所属チームとして
初めて破産申請した。
「利益を上げているところはほとんどない。こんなあり方が正しいはずはないだろう」と、
ゴールド氏は机をたたきながら憤慨する。
リーグは来シーズンから3年間の新たなテレビ放映権契約で30億ポンドを確保しているが、
支出を管理する措置がなければこの資金もまっすぐに、選手たちの「ランボルギーニやフェラーリ」
に行ってしまうとゴールド氏は指摘する。
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>>2以降に続く)
ソース:Sankei Bz(04/15)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100415/mcb1004150505011-n1.htm