【サッカー/北海道】集中力で東京大学合格!コンサドーレ札幌ユース出身、GK安田翔君。勉強と両立「支えのおかげ」

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札幌ユースU−18(18歳以下)にGKとして所属していた安田翔君(18)が今春、札幌北高を卒業し、東京大に進学する。
本人は「周りの支えのおかげ」と謙遜(けんそん)するが、周囲は「GKで培った持ち前の集中力で、サッカーと受験勉強を両立した」と話す。

安田君は小学校4年から本格的にサッカーを始め、中学で札幌ユースU−15に入団。
当時育成普及部GKコーチだった赤池保幸さん=現トップチームGKコーチ=は「教えたことに対する理解力と、それを実践する力はけた外れだった」。
全国大会でも活躍し、高校生のU−18チームに昇格した。

勉強とサッカーの両立。練習から帰宅し、食事や入浴、体のケアをすると午前0時ごろになる。「睡眠を削って勉強したこともあるけど続かなかった。
それより学校で寝ずに、授業をちゃんと受けようと思った」。塾や予備校に通えない分、学校の授業に集中した。

前後の学年に有力選手がいたこともあり、出場機会には決して恵まれなかったが、
高校生活最後の試合となった昨年9月の全日本ユース選手権の対横浜M戦では、優勝した強豪相手にファインセーブを連発。
後半残り6分で失点し0−1で惜敗したが、力を出し切れた充実感を得た。

ユースを引退し、受験勉強主体に切り替えた。母親の幸代さん(42)から「時間もないし、一つに集中した方がいい」というアドバイスもあり、
私立大や国公立の後期試験は受けず、東大の前期試験一本に絞った。

本番の受験は「GKとしての試合でのプレッシャーに比べれば、そんなに緊張しなかった」。
手応えはそれほどなかったと言い「合格できて、びっくりした」と笑顔を見せる。

大学入学後は、7年前から東京で単身赴任している父親の徹さん(42)と暮らす。「両立の背中を後押ししてくれた父と母に感謝したい。
チームも学校も応援してくれた」。サッカーを続けるかは「大学の部活動の様子を見て決めたい」。

将来は「世界を舞台にするような仕事ができれば」とはにかむ。経済学部につながる文科二類に進む大学では、さまざまな分野の勉強をしたいと言う。

写真
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