【書評/野球】デーブ・ジェーミーソン著「Mint Condition」 米ベースボールカード、1100億円規模のビジネス (Bloomberg.co.jp)

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1 ◆HDK/S/42EA @裸一貫で墜落φ ★
4月7日(ブルームバーグ):米国で1990年代初めまでに印刷されたベースボールカードは
年間約810億枚に上る。大人の男性から女性、子供まで米国人1人当たりに換算して約325枚だ。

  この状況を見れば誰もが問題だと思うだろう。かつて子供向け風船ガムのおまけだった
ベースボールカードは、年間12億ドル(約1100億円)規模のビジネスに膨れ上がった。
子供はもはや主要な買い手ではない。コレクターや、さらに悪いことに投資家も現れた。
ディーラーはカードをケースで買いだめし、正統派の金融関連出版物にもベースボールカードが
いかに素晴らしい投資先であるかに関する記事が掲載された。

  もちろん、残念な結末が待っていた。その状況と理由がデーブ・ジェーミーソン氏の
興味深い著書「Mint Condition: How BaseballCards Became an American Obsession.
(仮訳:ミント・コンディション−米国人はいかにしてベースボールカードに夢中になったか)」
のテーマだ。

  フリーランスライター、ジェーミーソン氏(31)の転機は、両親がニュージャージー州郊外に
ある家屋を売却する際に訪れた。自身の古い寝室を掃除していると、1980年代と90年代に
集めたベースボールカードが大量に出てきた。ワシントンの自宅に持ち帰ったが、これらの
カードが基本的に何の価値もないことが分かった。

              「厚紙製の金」

  何と痛ましく、哀れな話だろう。当時活躍していたテッド・シモンズやピート・ブコビッチといった
選手たちが最近の選手と比較して劣っているからでなはい。ジェーミーソン氏が指摘するように、
ベースボールカード市場が崩壊したのは、米大リーグ選手会からカード製造の認定を受けた
業者が急速に増えたからだ。これらの業者はおびただしい数のカードを製造した。

>>2以降に続く)

ソース:Bloomberg.co.jp(04/08 16:28)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=ac8UoqueZW1s

※依頼ありました
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1270603107/167
2 ◆HDK/S/42EA @裸一貫で墜落φ ★:2010/04/09(金) 02:00:44 ID:???0
>>1の続き)

  何枚製造したのだろうか。誰にも分からない。製造業者は決して明らかにしない。
「未開封のパック」やあらゆる種類のプレミアムカードは、それ自体には何の価値も
ないにもかかわらず、価格は上昇した。

  すべてのバブルがそうなるように、ベースボールカード市場のバブルも最終的には崩壊した。
ジェーミーソン氏によると、その要因は1994−95年に実施された選手たちのストライキだった。
これによりファンの野球への情熱が冷めた。

              「T206ワグナー」

  ホーナスを非難したい気分だ。もっと正確に言えば、アメリカン・タバコが1910年に製造した
ピッツバーグ・パイレーツの遊撃手、ホーナス・ワグナーを描いたカードを非難したい気分なのだ。
このカードは熱心なファンの間では「T206ワグナー」として知られている。

  これが史上最も有名なベースボールカードだ。数十万ドルで取引され、今では数百万ドルの値が付く。
ワグナーが、子供がたばこに接するのを望まなかったことが、このカードが希少な理由であると
伝えられている。ただ、ベースボールカードにまつわるほぼすべての事柄と同様に、
真実は歴史のかなたに消え去る傾向にある。

  ジェーミーソン氏によると、このカードが最初にオークションに登場したのは91年のことだった。
最新のカード市場とは違い、年代物でスポーツ史の記念となるカードの市場は依然、冷え込んでいない。
次なるホーナス・ワグナーのカードで大もうけすることを、皆が狙っている。

               熱狂的な人々

  この著書は、興味深い話題や、しばしば熱狂的で時に執着の強い人々の逸話であふれている。
約30万枚に上るカードのコレクションを1947年にメトロポリタン美術館に遺贈した
ジェファーソン・バーディック氏や、風船ガムメーカーのトップスのために50年代に近代的な
ベースボールカードを制作したサイ・バーガー氏とウッディー・ゲルマン氏らだ。
現代のコレクターや競売人、カードの「認証」ビジネスを作り出した自称エキスパートたちも登場する。

  (ジョー・マイサック氏はブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。この書評の内容は同氏自身の見解です)
3名無しさん@恐縮です:2010/04/09(金) 02:01:05 ID:r+leir/kO
デーブ大久保
4名無しさん@恐縮です
元記事のタイトルは「【書評】米ベースボールカード、1100億円市場の崩壊−野球熱低迷で 」
もう1100億円規模はないってことじゃないのかね