【文芸】出版界で唯一の成長分野 「ライトノベル」って何?

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1 ◆HDK/S/42EA @裸一貫で墜落φ ★
「ライトノベル」をご存じか。表紙と挿絵に少女マンガを思わせるイラストを使った
コミックのような装丁の小説である。

 中高年世代は子供のころ、同級生の女子がジュニア小説を読んでいたのを覚えているだろう。
そのジュニア小説が80年代のアニメブームを経てファンタジー色を強めた結果、
ライトノベルに発展したわけだ。現在、講談社(X文庫)、アスキー・メディアワークス(電撃文庫)、
角川書店(角川スニーカー文庫)など10社以上が手がけている。1冊600円前後。
市場規模は150億円といわれ、不況の出版界で唯一の成長分野である。

 大手のメディアファクトリー「MF文庫J」の三坂泰二編集長が言う。

「ライトノベルは学園を舞台にし、主人公が魔法を使うようなファンタジックなストーリーが中心です。
SFや青春ものも受けています。読者は10〜20代の男女で、空想の世界を楽しむ人が多いですね」

 MF文庫Jのヒット作は「ゼロの使い魔」(ヤマグチノボル)で、これまで18巻が出版され、
累計430万部に達している。このほか「聖剣の刀鍛冶」シリーズ(三浦勇雄)は110万部。
電撃文庫では「デュラララ!!」シリーズ(成田良悟)が200万部と派手な数字が並ぶ。

「ゼロの使い魔」の作者の場合、印税は単純計算で2億5000万円。
作品がアニメやゲームになるとさらに収入が増える。「オレも書いてみるか」とニンマリしている
サラリーマンもいるだろう。

「ライトノベルの作者は20〜30代が中心です。ほとんどが各文庫の新人賞を受賞してデビュー、
毎年40人前後の新人が世に出ます。サラリーマンをしながら書いている兼業作家もいます。
ライトノベル作家を目指すならまず、中学生や高校生の会話のパターンを研究して軽妙な文体を
身につけるのがいいでしょう」(三坂氏)

 新人賞を取って売れっ子作家を目指しますか?

(日刊ゲンダイ2010年4月1日掲載)

http://news.livedoor.com/article/detail/4698739/