オープン戦(横浜6−9ソフトバンク、10日、横浜)
「勝つにこしたことはないよね…」。
まだオープン戦とはいえ、6試合を終えて1分け5敗。
試合後のミーティングを終えて会見場に姿を見せた尾花新監督は、険しい表情で振り返った。
課題は中継ぎ投手陣だ。3点リードの七回に登板した3番手の真田が、6安打2四死球と大崩れ。
一挙5点を奪われて逆転を許すと、九回は抑え候補のブーチェックが1点を失った。
ロッテから移籍した先発・清水直の5回2失点の好投もむなしく、これでは昨季までとの変化が見られない。
本拠地球場での初采配で白星を逃した尾花監督も「七、八、九回を誰に任せるか。
現状では(決めるのが)難しいね」と頭を抱える。
試合後のミーティングでも投手陣の課題洗い直しに時間の大半が割かれた。
攻撃では、機動力を生かすという方向性は見えてきた。
この日も1、2番の野中と早川で3盗塁。1点を追う三回は、野中が四球で出塁すると、
早川の内野ゴロと盗塁で三塁へ進み、村田の右前同点打を呼び込んだ。
下位打線からの四回も、四球に犠打、犠飛を絡めて大量4点を奪ってみせた。
それだけに投打で明暗がくっきりと分かれた格好だ。
開幕は3月26日。投手陣再建を託された指揮官に残された時間は着々と少なくなっている。
(田中充)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100310-00000573-san-base