http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20100225-00000026-spnavi-fight.html 26日(金・現地時間)、おひざ元サンノゼのシビックオーデトリアムで行なわれる「Strikeforce Challengers」。
メーンイベントのストライクフォース女子世界バンタム級選手権試合には、日本から端貴代が出場、
サラ・カウフマンと対戦する。
デビュー以来10連勝中のカウフマン、145ポンド(女子ライト級)でも戦えそうなフィジカルの持ち主は、
これまで8試合でTKO勝ちを収めている。
オーソドックスの構えから、あまり踏み込むことのないパンチだが、体幹が強いのか打ち負けるシーンを
ほとんど見せたことがない。その伸びないパンチゆえ、打ち負けた対戦相手が仕掛けるシングルや
ダブルレッグに対し、腰を落とし、脇を締めて正面から受け止めることができる。
TKO勝ちのほとんどが、トップからパウンドの連打というカウフマンの肝は、倒れない→ポジションを
返させない戦い方といえる。カウフマンのフィジカルの強さは、この下にならない戦い方でも明らかで、
端もトレーナーとともにコンディション・トレーニングを積むなど、体力の違いを埋める道を探ってきた。
とはいえ、フィジカルなど短期間で飛躍的に強くなるものではない。よって、端に期待されるのは
スピードを生かした出入りの激しい試合だ。上記にあるようにカウフマンは打ち負けた経験が
ほとんどない。ただし、彼女の対戦相手は端のように足技を使えるファイターではなかった。
端は、カウフマンの左を警戒しつつ、左足にローを入れダメージを蓄積、5Rというラウンド数を頭に入れて
後半勝負に出たい。基本ストレートが基調の端のパンチ、北米女子ファイターは一部を除きフックの
クロスが主流。踏み込んでこないカウフマンだけに、端のストレートはより有効になる。
下馬評ではそのフィジカル面、TKO勝ちの多さでカウフマン有利という声が高いが、近距離ではヒジを
使うこともできる端に十分勝機はある。カウフマンがパワーで勝るのは覚悟のうえ、国内ではフィジカルに
劣る対戦相手との試合が多かった端だけに、ガラリとスタイルチェンジしてカウフマンを翻弄してほしいところだ。