【野球】五輪のあおりで影が薄くなっているプロ野球春季キャンプ “雄星フィーバー”の火を消すな

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1鳥φ ★
バンクーバー五輪のあおりで影が薄くなっているプロ野球春季キャンプ。
それにしても西武・菊池雄星投手(18)の狂騒曲の尻すぼみはひどい。
西武OBの間からは「宝の持ち腐れ」と球団トップ、現場首脳への批判が噴出している。

「プロ野球は興行だから、ファンに夢を持たせ、アピールすることが一番大事なのに、
わかっていない。オーナーがお堅い銀行出身だからだろうが、今のフロントは
PRが下手くそすぎる。せっかくの宝物・菊池雄星を生かしきっていない」

確かに、みずほ銀行出身の後藤高志オーナー(61)は「菊池雄星は大きく育ててほしい。
あわてて、けがでもさせたら、何もならない」という、熟成栽培方針を打ち出している。
が、「20年に1人」といわれる逸材にファンが求めるのは、いきなり見せるケタ外れの
怪物ぶりだろう。

オーナーの慎重な育成方針があるから、現場首脳陣の発言もキャンプ途中から
急ブレーキがかかっている。「今のままでは1軍では無理だ。キャンプが終わったら
2軍で調整した方がいい」といった発言が目立っている。が、キャンプ、オープン戦と
チャンスを与え実力不足と最終判断したのならば、本人、ファンも納得するだろう。

2年前のゴールデンルーキーだった日本ハム・中田翔は、キャンプ中、スポーツ紙の
1面を独占した。実態は、守る場所がなく、かといっていきなりDHで使えるほどの
打力はなく、オープン戦から2軍落ち。現場首脳陣が異常人気のゴールデンルーキーを
壊すことを恐れすぎ、お客さん扱いして厳しい練習をさせず、プロ野球をなめさせてしまった。

ちゃらんぽらんな性格の中田と違ってきまじめな菊池は、手抜きの心配はない。
ファンが納得するように、オープン戦までチャンスを与え、最終結果を出すべきだろう。
(夕刊フジ編集委員・江尻良文)

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20100223/bbl1002231633006-n2.htm