2009年の出版物の推定販売額が1989年以来維持していた2兆円を
21年ぶりに割り込んだことが、25日、出版科学研究所の調べで分かった。
書籍と雑誌を合わせた推定販売額は前年比4・1%減の1兆9356億円。
書籍は村上春樹著『1Q84』のヒットはあったものの、ミリオンセラーは2点にとどまり、
推定販売額は同4・4%減の8492億円、部数も同4・5%減の
約7億1781万冊にとどまった。
また、雑誌の販売額は同3・9%減の1兆864億円と、12年連続のマイナス。
平均価格は上昇したが、販売部数は同6・9%減と14年連続の減少となり、
落ち込みも過去最大となった。雑誌休刊は189点と過去2番目に多く、
創刊点数の135点を大幅に上回った。
同研究所では「書籍は『1Q84』以外に売れ筋商品が少なかった。
雑誌は広告中心のビジネスモデルが成り立たなくなっており、
創刊活動の停滞と休刊増という厳しい状況が続いている」と分析している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20100125-OYT1T00418.htm