http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100125-00000010-sanspo-base 米大リーグのFA市場が大不況に陥っている。
春季キャンプの全体練習開始が約1カ月後に迫っているが、未契約の選手が約150人も残っている。
大物FA選手で先発メンバーが組めてしまうほどの顔触れだ。
年が明けて3週間以上がたつというのに「ストーブリーグ」の真っただ中だ。
米大リーグはFA市場が大不況。まだ所属先の決まらない選手が、150人以上も残っている。
「代理人の仕事を10年以上やっているが、過去最悪なのは間違いない。球団サイドから電話さえかかってこない。
このオフは買いたたかれる選手が続出するよ」とは中堅クラスの代理人。条件提示さえ届かない状況に弱音をはいた。
「FA選手の売れ残りリスト」には、昨季レギュラーとして活躍した大物のベテランがズラリ。
全ポジションにオールスター級の選手が残っており、このメンバーだけでチーム編成が可能な顔触れだ。
ヤンキースの9年ぶりの世界一に貢献したジョニー・デーモン外野手(36)も、移籍先が決まっていない大物のひとり。
守備で肩の衰えは著しいものの、打撃では打率・282、自己最多タイの24本塁打。
2番打者として107得点を稼ぎながら、交渉は難航しており、ニューヨークの地元紙では「引退を検討」とまで報じられた。
大リーグでは近年、補強資金が乏しい球団を中心に、運動能力の高い若手でチーム作りを進める傾向が強まっていた。
高年俸で体力も下り坂となる35歳以上のベテランを避け、不安定でもスピードがあり「大化け」を期待できる若手と優先的に契約。
不況の影響による補強費削減で、それが一気に加速した格好だ。
所属先が決まらないままキャンプインを迎える選手が続出するのは確実。球春が近づいても、ベテランの“厳冬”は終わりそうにない。