【野球】国内の野球人気縮小、テレビ放映権収入が10年前の1/3以下 市場拡大狙う横浜が中国にアカデミー創立へ

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1鳥φ ★
プロ野球の横浜ベイスターズが、中国・天津で選手育成を目的とした
「野球アカデミー」を創立することが7日、分かった。球団関係者が来週にも
訪中して契約の最終調整を行い、今年中のアカデミー開始を目指す。
日本のプロ野球球団が中国に本格的に進出するのは初めて。
今後、人材発掘とともに中国での野球マーケット拡大も視野に入れて事業展開を進める。

横浜は2003年に中国野球リーグの天津ライオンズと業務提携し、
これまでコーチの派遣、野球教室開催などの人的交流を続けてきた。

プロ野球では、広島が中米・ドミニカ共和国でアカデミーを運営するなど、
海外で人材育成に取り組む例がある。しかし横浜は、中国では野球文化が
浸透していないことから、天津ライオンズの選手に加え、現地の小学生らを
集めて育成に取り組み、天津体育局とも連携して一から野球振興を図る。

球団幹部は「日本には、少子化や選手の大リーグ流出といった問題がある。
中国には潜在的に高い身体能力を持つ者が多く、安定した人材供給源になり得る」と説明した。

また横浜は経営面でも、10年前まで年間約30億円あったテレビ放映権収入が
10億円を割り込むなど、国内の野球人気縮小により新たな収入源確保を迫られている。
球団幹部は「将来、中国出身選手が日本で活躍するようになれば、
向こうでテレビ中継され、放映権を獲得できるかもしれない」と、
中国を新たなマーケットとしても期待している。

これに伴い、球団は企画・編成部員の高木由一氏(60)を天津ライオンズの
1軍監督として派遣する方針を固めた。高木氏は、1972年に相模原市役所から
大洋ホエールズに入団。87年の現役引退後は、2009年まで湘南の
チーフ打撃コーチなどを務め、フロント入りした。

今後は、チームとアカデミーの両面で包括的な新規事業展開を推進する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100108-00000005-kana-l14