また始まる 1週間のバカ騒ぎを視聴者は無視した方がいい
年末年始特番
●制作費カットのためにB級、C級芸人を使い回す愚
政権交代しても、テレビの年末年始はまったく代わり映えせず。かえって悪化しているといって
いい。来週からは連日連夜、お笑い芸人が出演するバラエティーを見させられることになる。
28日の“超豪華芸能人登場”と銘打った「TV史上最強の超巨大アドベンチャーパーク
DOORS2009厳冬」(TBS)や芸人大集合のような「お試しかっ!」(テレビ朝日)、29日の
「お笑いDynamite」(TBS)、31日の「ダウンタウン大晦日スペシャル」の「絶対に笑っては
いけないホテルマン24時!」(日本テレビ)。元日はもはや軒並み芸人大集合番組を各局が
放送し、2日「ネプリーグ新春SP」(フジテレビ)や3日の「新春イロモネア」(TBS)といった
具合で、「1週間のバカ騒ぎ」が繰り広げられるのだ。もちろん大量にお笑い特番を放送して、
制作費を大幅にカットというのが大命題だ。
「2時間特番を従来なら5000万円かけていたが、3000万円で作れといわれています。
出勤についてはムチャクチャで、年末年始に出勤すると数千円の手当が必要になるから
休め、ADは極力使うなという一方で、出勤時間が4時間を超えると代休が生じるので3時間で
帰れという。社員はどうすればいいのかチンプンカンプン。また、弁当は余らないように少なく
注文しろとケチケチ作戦です。これじゃ、ギャラが安いお笑い芸人を使った番組でお茶を濁す
しかない」(事情通)
相変わらず視聴者は二の次、三の次。そんなバラエティーに付き合わされる視聴者は
いい面の皮。芸能評論家の金沢誠氏が言う。
「不況といいながら、テレビ各局の今期の見通しで赤字なのはTBSだけです。他はギャラが
安いひな壇芸人らで番組を制作して利益を出し、中には大儲けしている局もあります。
テレビ局は予算管理だけが仕事になっているお寒い状況です。そんなお手軽な番組作りに
対して、テレビをよく見ている若者や女性からの批判の声が先日、新聞に掲載されていました」
見るなら良質のドラマやドキュメンタリーしかないし、もうゴールデンのバラエティーは
無視した方がいい。
2009年12月24日発行の日刊ゲンダイより
(
>>2以降に、関連スレ)