【文芸】残酷な青春の実像に真正面から向き合う…小説『球体の蛇』、道尾秀介さん「ここまでの作品が出来るとは思ってなかった」

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1 ◆GinGaOoo.. @銀河φ ★
残酷な青春 真正面から 道尾秀介さん「球体の蛇」

 道尾秀介さんの小説『球体の蛇』(角川書店)は、目もくらむほど眩(まぶ)しく残酷な青春の実像に真正面から向き合う。
「ここまでの作品が出来るとは思ってなかった」という自信作は、最注目の若手作家をまた前進させた。

 17歳の友彦は、居候する橋塚家の死んだ娘、サヨに似た女性・智子に出会った。
狂おしく恋焦がれるあまり、彼女の情事の盗み聞きにおぼれてしまう……過去の事件やゆがんだ家族を巡り、
友彦の魂がさまよう物語の中核は「ウソ」。「それも人を守り助けるためにつく大人のウソなんです」

 ウソをのみ込み生きる人生の不可解さは、透明な球体に雪景色のジオラマを封じ込めたおもちゃ、スノードームに象徴される。
あなたは、不幸な境遇にも幸せな記憶にも重なる世界の内側に幽閉されているのか、外から眺めているのか。そう問いかけるように。
「スノードームの博物館にいたら話が出来た。内側から見たら人工の雪景色が現実で僕のいる外側は別世界。
それがウソに通じるし、思い出にも似通っている」

 多感な年代の迷いとせつなさが迫ってくる情感は、村上春樹『ノルウェイの森』を連想させる。
「青春期って感情の振れ幅が圧倒的に大きいから、物語を作るのに適している」。
作者の直接的な経験は反映していないが、恋愛や家族を巡る「すべての感情の種は自分が感じてきたもの」という。

 本作で12作目。文庫化され75万部のヒットとなった『向日葵(ひまわり)の咲かない夏』始め
大胆な仕掛けを配した作品で評価されてきたが、今回はそれを避けた。
「とっぴな設定にしなくても、心理描写で読者の感情をゆさぶる自信がついたから。
ミステリーの枠に縛られない長編を初めて書いて、『こんなに自由なんだ』とびっくりしました」。
物語を通して成長し大人の真実をつかむ主人公同様に、「書き手としても成長できた」との手ごたえを感じている。(佐藤憲一)

◆画像:「本当に書きたいものを書いていく」(都内で)
http://www.yomiuri.co.jp/book/photo/BK20091215105251197L0.jpg

■ソース:YOMIURI ONLINE (2009年12月15日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20091215bk02.htm
2名無しさん@恐縮です:2009/12/15(火) 17:06:07 ID:fABiRqUi0
向日葵の咲かない夏は糞
3名無しさん@恐縮です:2009/12/15(火) 17:06:38 ID:h4uoXoC80
この人、ミステリーは向いてなかったな
4名無しさん@恐縮です:2009/12/15(火) 17:13:06 ID:doXswP8+0
市橋さんも愛読者だった作家か?
5名無しさん@恐縮です:2009/12/15(火) 17:55:45 ID:j3xr7UomO
大仰に書いてるけど要はデカルトの密室でしょ?
二番煎じだな
6名無しさん@恐縮です:2009/12/15(火) 18:01:10 ID:VG99Fs3s0
カラスの親指は面白かった
7名無しさん@恐縮です:2009/12/15(火) 19:05:44 ID:V5nr+mQf0
>この人、ミステリーは向いてなかったな
連城をミステリ向いてないというようなもんだな
8名無しさん@恐縮です:2009/12/17(木) 00:39:19 ID:Q06ppP/W0
warata
9名無しさん@恐縮です:2009/12/19(土) 07:54:26 ID:jDCuni+40
おもろい?
10名無しさん@恐縮です:2009/12/19(土) 08:04:52 ID:FOVV7mJdO
要するにミステリーのネタ、引き出しが尽きたということですね
11名無しさん@恐縮です:2009/12/19(土) 08:06:21 ID:oyJkgXlV0
西尾よりつまんねえ
12名無しさん@恐縮です:2009/12/19(土) 09:00:18 ID:cEmLvbsg0
>>10
ネタが尽きるような作風じゃないよ、この人
人間を描きたい、っていうのはかなり前から言ってたし
13名無しさん@恐縮です
「本格ミステリほど人間を描けるジャンルはない」てな痛快なことを言ってたのに

>ミステリーの枠に縛られない長編を初めて書いて、『こんなに自由なんだ』とびっくりしました」。

いきなりこれじゃそりゃないだろうと思うw
まあそれこそ連城みたいに晩年になってジャンルミステリに回帰してくれれば良いが