【野球/独立リーグ】ベースボール北海道、船出へ 選手給与は月額10万円程度

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1鳥φ ★
「プレミアム会員券」の試作品を手に、「ベースボール北海道」(BB北海道)の
統括プロデューサーを務める中田元茂(46)は笑みを浮かべた。
「これをどうプロモーションして売り上げにつなげられるか。それが成功のカギになる」

先月10日、札幌市内で野球の独立リーグ、BB北海道の設立が発表された。
設立準備委員会は、企業を経営しながらNPO法人で環境問題に
取り組んできたメンバーが中心。広告代理店を経営する中田は
「野球を通じて道内を活性化したい」と話す。

選手給与は月額10万円程度で、初年度は札幌、
小樽両市に計2チームを置き、順次拡大していく予定だ。

四国・九州、関西などの先行リーグは観客動員の伸び悩みに加えて
不況がスポンサー収入に影を落とし、経営難が浮き彫りになった。
道内経済も昨年度の完全失業率が平均5・1%と全国平均を大きく上回るなど
冷え込みが続く。その荒波の中でBB北海道はあえて船出を決断した。

光も見える。少年から大学までチーム数が4000を超え、野球熱は高いにもかかわらず、
選手の受け皿は少ない。「各都市の間に距離があり、四国のようにそれぞれ特色も違う」
と中田。札幌市には04年からプロ野球の日本ハムが本拠地を置くが、広大な北の大地で
それを生で目にすることができるのは一部。地域性、プロとの共存の可能性では、
勝算は十分と見る。

収入の柱に掲げるのが「プレミアム会員券」だ。観戦チケット5枚に協賛者の店舗・施設の
利用時に割引を受けられる特典を付けて1口2000円で販売。初年度は広告料は
無料とする方針で、協賛者は元手なしで集客促進できる上に、特典を厚くすることで
野球に関心の無い人にも購入してもらえる可能性が広がる。すでに30以上の法人・個人が
手を挙げ、購入申し込みも100件近くに上っているという。先行リーグも後援会などを
設けているが、個人会員(一般)は1口1万円前後が主流。BB北海道の低価格戦略は際立っている。

(続く)
http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/news/20091215ddm035050002000c.html