グラミーとは、「グラモフォン(蓄音機)」を愛称形で呼んだ賞名なので、
そのトロフィーは蓄音機の形をしている。ここでは、色んな賞のトロフィーのあれこれを紹介しよう。
愛称で有名なトロフィーと言えば、アカデミー賞の「オスカー像」。その由来には諸説あるが、
アカデミー賞の選考をする映画芸術アカデミーの職員が「オスカー叔父さんに似てる」
と言ったことから定着したという説がもっとも有力とされている。いずれにしても、
受賞者をオスカー俳優と呼ぶし、米国の公式サイトのURLも「オスカー(oscars.org)」
となっているほど、この愛称は代名詞的に浸透している。
アカデミー賞といえば、その前夜に「最低」の映画を選んで表彰するラジー賞があるが、
そのトロフィーはラズベリーの実を模したものだ。「ラジー(Razzies=ヤジ)」と「ラズベリー(Raspberry)」に、
ひっかけて。トロフィーは、装飾したゴルフボールに 8mmフィルムを巻いて台座に貼り付け、
金色スプレーで着色しただけの小学生の工作並みにチープなモノ。
製作費はわずか4ドル79セント(約500円)ほどと言われている。
チープなトロフィーと言えば、イグノーベル賞も「人々を笑わせ、かつ考えさせてくれる研究」
の賞だけあってウイットが利いている。トロフィーは随時変更されているが、あしらわれた造型物は
歯形がカタカタと鳴るオモチャだったり、透明なプラスチックに入った長さ1ナノ(10億分の1)
メートルの金の延べ棒だったりといった具合だ。
一方、豪華なトロフィーと言えば、サッカーと野球。「FIFAワールドカップ」のトロフィーは純金製で、
WBCのそれは純銀製だ。これを12月4日16時時点での田中貴金属(株)発表のレートにあてはめると、
FIFAのトロフィーは6,970グラムで 25,196,550円、WBCが13,600グラムで、796,824円となる...。
でもでも、「トロフィー(trohpy)」という言葉には「戦勝品」という意味があるように、
数え切れない辛苦の末にこれを手する人たちにとっては、金額には替え難い価値が
あることは言うまでもないですね。
ソース:シゴトの計画(12/09 00:00)
http://4510plan.jp/360/newscolumn/12819/