【野球】女性記者にはペラペラ 中日・落合監督の「マスコミ嫌い」

このエントリーをはてなブックマークに追加
412/2
 よく言われる。何でこの選手を戦力外にしたのか、と。われわれは選手に順番を付ける。
来年、3年後、5年後のことも考えて。どうやってもこの選手は無理、とランク付けしてユニホームを脱がせる。
それがチーム内の競争。うちで芽が出なくても、ほかへ行って可能性があるなら喜んで出す。
そして花咲けばいい。そのギャップはチームを預かっている人間でないとわからない。
 白いキャンバスがある。どんな絵にしようか、根を生やし、太い幹になり、枝になり、葉になるように描く。
その肝心の白いところに色が付いてたら、思うように描けない。
それと同じで壁にぶちあたってくれないと、自分で気づいて助けを求めにこない。
 この世界は毎日、結果が求められる。段階を踏んで初めてレギュラー。仮に10段階あって途中を飛び越しても、
飛び越した部分は磐石じゃない。一つずつ溝を埋める土台づくりがいる。
力の世界なので、育成する場ではない。勝たなきゃいけない世界だもん。使える選手かどうかは現場が判断する。
 キャンプを見ていてレギュラー、控え、2軍の選手を見比べれば、この選手を使うというのはわかるはず。
われわれはファン心理になっちゃいけない。ファンは好きなことを言えばいい。
力のあるものは若くても40歳を過ぎてても使う。残念ながら評価される選手と人気のある選手は違う。
野球で飯を食っている。テレビ番組に出て飯を食っているわけじゃない。われわれは派手なことは求めてはいない。