プロ野球の守備の名手に送られる「三井ゴールデン・グラブ賞」が10日発表された。
選考は全国の新聞、通信、放送各社のプロ野球担当記者が、インターネット上でクリック
する形式で投票されたが、全く票が集まらなかった「裏ゴールデン・グラブ賞」の顔ぶれは?
【セ・リーグ】
多くの媒体の記者は自分の担当球団を1年中追っているため、他球団の選手を見る機会は限られる。
担当記者の数が多い巨人や阪神の選手は、身内意識も手伝って有利に働きがちだ。
ところが捕手部門で阪神・狩野はわずか1票と寂しい結果に。長く正捕手を務めた矢野と比較され、
トラ番記者のシビアな審判を受けた。横浜新人の細山田が0票なのはやむないところか。
一塁手は「該当者なし」が63票に達したが、阪神・ブラゼルは1票、巨人・李承ヨプと
ヤクルト・デントナは0票。二塁手は横浜・藤田と阪神・平野が1票ずつと厳しい評価に。
三塁手では広島・マクレーンと横浜・村田が0票で、遊撃手は横浜・石川だけが0票だった。
外野手の有資格者21人のうち0票は阪神・桜井だけだったが、守備率ワースト2の
阪神・金本(2票)や巨人・ラミレス(3票)の後塵を拝するのはいかがなものか。
【パ・リーグ】
捕手部門で日本ハム新人の大野が1票なのは、出場機会を分け合った
同僚、鶴岡のあおりだが、オリックス正捕手の日高も同じく1票どまり。
一塁手は西武・石井義と楽天・セギノールが3票のみ。
有資格者が4人だけの二塁手ではロッテ・井口が6票と最少に。
同じく有資格者4人の三塁手では西武・中村が6票で最少だった。
6球団のレギュラーがそろった遊撃手部門では、ロッテ・西岡が3票と最も支持を集められなかった。
外野手部門では楽天・中村真、ソフトバンク・城所、ロッテ・大松、オリックス・下山が0票。
票の動きはチーム成績にも左右されるが、2位に躍進した楽天は創設5年目も受賞者を輩出できなかった。
ソース:ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20091111/bbl0911111616007-n2.htm