●ネット裏情報
劇的なサヨナラ勝ちの余韻が残る試合後の巨人のベンチ裏で、思わぬドタバタがあった。
主砲のラミレスが帰り際、「(ゴンザレスは)喘息(ぜんそく)気味なのに今日はクスリを
飲めない状況でよく投げたと思う」と中4日で先発し、7回1失点と好投した弟分の
ゴンザレスを称えた直後、巨人関係者がマスコミ各社にこう言ってきた。
「ラミレス選手から、ゴンザレスが(日頃)喘息のクスリを飲んでいると誤解されるような
コメントがありましたが、ゴンザレスはクスリを飲んでいません」
先のクライマックスシリーズで中日の吉見がニンニク注射を打っていたことが一部報道で発覚。
ドーピング抵触の疑いで日本プロ野球組織(NPB)に事実確認されるなど騒動に発展し、
巨人は伊原ヘッドコーチが「ルールを犯している。認識が甘い。これは大変な問題だ」
と鬼の首を取ったかのように反応した。
この騒動の影響もあってか、中日はその後、巨人に3連敗。シーズンが終わった。
日本一まであと1勝に迫った巨人にとっては、余計な波風を立てて流れが変わることを
恐れているのだろう。
●球団の過剰反応はなぜ?
しかも巨人は昨年、ルイス・ゴンザレスが禁止薬物を使用。
ドーピング違反で解雇になっていることもあり、薬物問題にはナーバスになっている背景もある。
が、ラミレスは「喘息のクスリを飲めない状況で」と言っていた。「飲んだ」とは一言も言っていない。
そもそも、事前に服用薬をNPBに申請していれば、喘息の発作止めは、「正当な医療行為」と認められ、
何の問題もないはずだ。にもかかわらず、球団がこの日のような過剰な反応を見せれば、
むしろ変に勘ぐられることにもなりかねない。
それだけ巨人にも余裕がないということか。
http://news.www.infoseek.co.jp/sports/baseball/story/09gendainet04034682/