ナビスコ杯決勝は3日、東京・国立競技場で行われる。
右肩脱臼で出場が危ぶまれていたFC東京の日本代表DF長友佑都(23)が1日、
MFとして強行出場する可能性が強まった。
31日の天皇杯3回戦でJ1山形を破った母校・明大の快挙に刺激を受け、
宿敵・川崎撃破での自身のプロ初タイトル奪取を誓った。
左サイドの“火の玉ファイター”が、驚異の回復力を見せつけた。
この日の紅白戦ではサブ組、トップチームと行き来しながら出場。普段のサイドバック
ではなく、左のサイドハーフとして、2列目から自慢の運動量でピッチを駆け上がった。
「やれる手応えはつかんだ。しっかり走って、前目(の位置)に入っても、相手が
恐れる動きをしたい」。練習としては過去最多となる1500人のサポーターが
集結した東京・小平のホームグラウンド。笑顔で応え、不屈の闘志をのぞかせた。
先月25日の清水戦開始前の練習で負傷。東福岡高時代に経験して以来となる
右肩脱臼で、翌26日に全治3週間の「右肩関節唇損傷」と診断された。
「歯磨きや食事も左手を使っている」と日常生活にも支障をきたしていたが、
鉄人ぶりを発揮する。28日にジョギングを始め、けがからわずか6日の31日に
実戦復帰を果たした。
刺激も加わった。天皇杯で母校・明大が、J2湘南に続いて山形までをも撃破。
3−0のスコアに「圧勝だよね。マジすごい。頑張りますわ」と闘志をかき立てられた。
「手を使う守備の動きより接触も減る」とこの日は2列目に入ったが、9月26日の
磐田戦でも後半途中に同じ位置に移り、ゴールを決めて逆転勝利に貢献している。
城福監督は出場の可否を「ぎりぎりまで見極めたい」と慎重さを崩さないものの、
長友は「覚悟はできている」。08年のプロ入り後、自身初のタイトル奪取がかかる大一番。
ピッチの外から見守っている場合ではない。
ソースは
http://www.sanspo.com/soccer/news/091102/sca0911020506000-n1.htm MFでの強行出場が濃厚となった長友
http://www.sanspo.com/soccer/images/091102/sca0911020506000-p1.jpg