巨人vs阪神の伝統の対戦が初めて短期決戦で実現すれば、
全国のファンを巻き込んで大騒ぎになること間違いなし。
一方、3年連続で中日との対戦となれば新鮮味ゼロで大違いだ。
今からさまざまな思惑が交錯している。
「何が何でも、第2ステージには阪神が来てくれないと困りますよ。
相手が阪神の場合と中日の場合とでは、視聴率は小さく見積もっても5%は違う」。
日本テレビ関係者がそう言い切った。
日テレは原巨人3連覇決定と同時に、巨人主催のCS第2ステージ全試合を
地上波で生中継することを発表。いずれも午後7時から8時54分までの放送で、
最大30分延長する。胴上げのかかった試合に関しては、試合終了まで無制限に
延長する熱の入れようだ。
相手が阪神となれば、「球界の2大人気球団の対決である上、阪神ファンにとっては、
もし阪神がCS第2ステージで巨人を撃破し奇跡の日本シリーズ進出を果たせば、
昨年巨人に13ゲーム差をひっくり返されて優勝を逃したことに対し、格好の意趣返しになる。
ストーリー性は十二分なのです。さらに、阪神が巨人に5カード連続で勝ち越した後半戦の
戦いぶりからみて、激戦になることが予想されます」(前出日テレ関係者)と青写真を描く。
しかし、中日となると、3年連続の組み合わせで食傷気味。巨人に対して
今季4勝17敗1分けのヤクルトでは、楽勝ムードが漂ってしまう。
広島では全国的な盛り上がりになりにくい。
第2ステージが最終第6戦までもつれ込めば、決戦は月曜の26日。
「月曜のゴールデンタイムとなると、裏番組にはコンスタントに20%以上の視聴率を稼いでいる
フジテレビの『ネプリーグ』がある。それでも相手が阪神なら勝てるが、中日では…。
阪神なら毎試合20%以上は固いが、中日相手の場合は15%が精いっぱいでしょう」
(同)との事情がある。
「シーズンの勝率が5割に達しないチームが日本一になってもいいのか」との議論はさておき、
巨人がCSをエンターテインメントとして盛り上げるには、比較的苦手(今季11勝11敗2分)とした
虎を迎え撃つしかないし、関係者もそれを待望している。(宮脇広久)
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20090925/bbl0909251602003-n2.htm