【テレビ】民放TV局の酷さ…自局の番宣垂れ流し・TV通販を番組扱い・報道機関としてルール違反の新聞コーナー・アニメの著作権強奪…等々

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TVよ、誇りはあるか 忘れられた「公共」の電波 元毎日放送記者・鎌田正明
第1回「番組宣伝」ばかり見せられる視聴者

TVって不思議だ。新聞記事に赤線を引き、読み上げるのが仕事、番組になるのだから。
楽な商売だし、コストゼロ、儲かるかもしれないけど。視聴者にはCMにしか見えない
TV通販も番組だと主張。どうなっているんだろう、TVって

■通夜会場でピースサイン
私はTVジャーナリストだった事に誇りはあるが、TV局の社員だった事は必ずしも誇るものでは
ない。大学時代、パイロットを目指すも体調不良で就職失敗。毎日放送(MBS)にアナウンサー
として拾ってもらった。この業界でまず衝撃を受けたのは才覚を発揮しながら局の社員に
成果を奪われ使い捨てにされる下請けスタッフの悲劇。私も報道記者に異動して同様の目に
遭う。全国ネットレベルの特ダネを取ると東京キー局のTBS側が横取り。(略)。TBS側に
抗議すると某デスクは「お前らは素材を上げていればいいんだよ」と言い放った。

(略)。その後、東京支社に異動すると聞こえてくるのはやはり民放TV業界の不当な差別に
苦しむ人々の怨嗟の声ばかり。局に強引に著作権を取り上げられたアニメ制作会社が
「もう勘弁して下さい」と泣いていた。ベテランのドラマ脚本家が権利主張がうるさいと爪弾きに
され、素人同然の女性脚本家の卵をセクハラ込みで重用。(略)。社会に影響力の強い民放TV
の改革は官僚政治の打破や政界浄化に匹敵する日本の最重要課題だと私は考えている。

民放各局のニュースは項目の選択も内容の切り口も似通っている。(略)。最大の原因は
報道は金を使うばかりで収益を生まず人手が最小限に抑えられているから。また、民放TVの
記者は昨日まで営業・経理等をしていた社員が記者に仕立てられる。(略)。にわか記者が
取材に行くから問題が頻繁に起こる。大事故の現場で世間話に興じて大騒ぎし警察・消防に
たしなめられたり通夜会場からの中継リポートで画面が切り替わったと勘違いし笑顔で
ピースサイン等々。(略)。

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週刊現代2009年9月19・26日号からミットモナイトが抜粋
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG7/20090909/212/