音楽業界ではバブル時代に逆戻りの珍現象が起きている。80年代後半にワンレン、
ボディコン、お立ち台、VIPルームなどの新語とともにディスコ黄金期を彩ったユーロビートの
ミックスCDが売れに売れているのだ。
「アラフォー・ユーロビート」(EMIミュージック)はカイリー・ミノーグ、ドナ・サマー、
バナナラマからアン・ルイスの「あゝ無情」までノリのいいユーロビートの
“鉄板曲”25曲をノンストップで収録。
40代のディスコ世代向けの商品ながら、7月22日の発売以来、オリコンのチャートを
駆け上がり、8月はデイリー総合で14位、洋楽部門で3位まで上昇。
同21日に東京・六本木のディスコ「キング&クイーン」で開かれた
記念パーティーは、アラフォー世代で大盛況となった。
この勢いを駆って今月2日には、早見優の「ハートは戻らない」などマニアックな作品まで
30曲を網羅した「ディスコ・エイティーズ・プレゼンツ・アラウンド40」(エイベックス)も発売された。
25日には再び「キング&クイーン」で記念パーティーが開かれる。
羽根扇子にボディコン姿でパーティーで今も現役の“お立ち台の女王”荒木師匠は、
ユーロビート人気の復活についてこう語る。
「音楽は不思議な力で一瞬にして私を10代に戻す。誰しも『バブル+青春』の
キラキラした時代が忘れられないはず。あの勢いで不景気なんて一緒に吹き飛ばそう!」
また、ディスコ&クラブDJ歴35年という“赤シャツ”こと松本みつぐ氏は、こう評した。
「荒木師匠が再び衆目を集めたのは昨年夏のジュリアナTOKYOイベントでした。
その直後のリーマン・ショック以降から不景気が続く現在、アラフォー世代は荒木師匠の
ジュリアナ時代と変わらぬ艶やかな振る舞いに励まされている。それ以外の世代も
アグレッシヴな荒木師匠に元気をもらっている。荒木師匠=不景気に強い女−という
イメージが多くの人々の潜在意識に浸透しているのでは」
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/movie_music/news/20090903/mov0909031628003-n1.htm http://www.zakzak.co.jp/entertainment/movie_music/images/20090903/mov0909031628003-p1.jpg